※本記事はプロモーションを含みます。
NICUのいちばん奥で、たくさんの管につながれたわが子。
初めて見た姿は、想像以上に小さく、触れることさえためらうほど繊細でした。
「頑張ったね、ありがとう。そして、ごめんね」。胸にあふれる言葉をのみ込みながら、私は懸命に生きる小さな命を見つめていました。
742gで生まれたわが子が、520gまで小さくなっていた
妊娠25週で生まれたわが子の出生体重は742gでした。
数字だけでも十分に小さいのに、ようやく面会できた頃には、さらに体重が減り、約520gになっていました。
その数字を聞いた瞬間、胸の奥が冷えていくようでした。
このまま消えてしまうのではないか。
やっと会えたわが子は、生まれたときよりさらに細く、儚く見えました。
確かに目の前にいるのに、あまりにも小さく、今にもどこかへ溶けてしまいそうで怖かった。
担当医から聞いた「生きるための経過」
不安でいっぱいの私へ、担当医は体重減少について説明してくれました。
当時のわが子は皮膚から水分を失いやすく、体内の余分な水分を調整しながら、未熟な体に合わせて栄養や水分を慎重に管理している時期なのだと聞きました。
ゆっくり増やしていくのが、この子にとって安全な経過です」
その言葉を聞き、頭では少し理解できました。
今は大きくなることより、まず命をつなぐために全力を尽くしている。それは後退ではなく、生きるために必要な過程なのだと思おうとしました。
それでも、次に会うときはもっと小さくなっていたらどうしようという不安は、胸の奥へ残り続けました。
早産児の体重変化、水分・栄養管理は、出生週数、体重、全身状態などによって異なります。ここで記した内容は、当時のわが子について担当医から受けた説明と私の記憶に基づくものです。
「おめでとう」と言われない、静かな出産
私の出産には、「おめでとう」という言葉がありませんでした。
誰も悪くありません。ただ、祝福の言葉より先に、目の前の命を守ることへ全員が力を注いでいたのだと思います。
医師から当時伝えられた言葉も、忘れられません。
その覚悟をしておいてください」
あまりにも重い現実でした。希望だけでは守れない世界があることを、私は初めて知りました。
本当なら、ひまわりの季節に会えるはずだった
本当なら、あの子が生まれるのはもっと先。夏の光が強くなり、ひまわりが咲く頃に抱けるはずだった命です。
それなのに、まだ春の冷たさが残る時期に、あの子の闘いは始まりました。
まだ外の世界へ出る準備が整っていなかったはずなのに。そう思うたび、胸が痛みました。
同じ病院にいるのに、わが子は遠かった
産後の私は、わが子と同じ病院にいました。それでも、自由に会いに行けるわけではありません。
ほんの少し離れた場所にいるのに、そばにいられない。泣いたときに抱くことも、不安なときに手を握ることもできませんでした。
「近いのに遠い」という距離が、静かに胸へ刺さりました。
状態を聞くことさえ、ためらった毎日
「今日はどうですか」「無事ですか」。そんな一言さえ、気軽には聞けませんでした。
悪い知らせが返ってきたらどうしようという恐怖が、いつも心のどこかにありました。
上の子たちのことも頭から離れません。家族になったはずなのに、まだ一緒にいられない。その現実が深く私を苦しめました。
それでも、あの子は生きようとしていた
不安の中でも、わが子は確かに生きていました。
細い腕と小さな胸で、今日を生き抜こうとしていました。一体どこにそんな力があるのだろうと思うほどです。
何もできない自分に押しつぶされそうになるたび、私を立ち上がらせたのは、わが子の生きようとする姿でした。
この子がこんなに頑張っているのだから、私も前を向こう。そう思わせてくれたのは、あの小さな命でした。
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520gの命が教えてくれたこと
520gという数字は、あまりにも小さく、頼りなく見えます。それでも、その体には、私には想像できない生命力が宿っていました。
当たり前に息をし、今日を生き、明日を迎える。その根には、尊く必死な「生きる力」があります。
まだ抱けなくても、一緒に暮らせなくても、あの子は私の大切なわが子で、私はその母親でした。
まとめ|520gの体で続いていた、命の闘い
- 742gで生まれたわが子は、面会時に約520gまで体重が減っていた
- 担当医から、当時の状態に応じた水分・栄養管理について説明を受けた
- 医師から今後の厳しい可能性を伝えられ、不安な日々が続いた
- 同じ病院にいても自由に会えず、「近いのに遠い」と感じた
- 小さな体で生きようとする姿が、母である私を支えてくれた
数字だけを見れば不安で押しつぶされそうでした。それでも、目の前には今日を生きるわが子がいました。
小さくなった体の中で、命は決して生きることを諦めていませんでした。
次回記事へ
次回は、病院からの電話におびえながら過ごし、重なる手術や失明の危機へ向き合った日々について綴ります。
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※本記事は筆者自身の体験と当時受けた説明をもとに綴った個人の記録であり、医療的な助言ではありません。早産児の体重変化、治療、栄養・水分管理、見通しは赤ちゃんごとに異なります。気になることはNICUの医師・看護師へご相談ください。オンラインカウンセリングは緊急医療の代わりにはなりません。




