※本記事はプロモーションを含みます。
乳がんの告知を受けてから、約2週間。初診の日から数えると、もう2ヶ月ほどが経っていました。
この日に行われたのは、がんの広がりや転移の有無を調べるための精密検査。すでに「右胸全摘」という言葉を聞いていた私にとって、ただの確認作業ではありませんでした。
これから体がどう変わっていくのか。何を失い、何を選ぶことになるのか。現実が少しずつ、逃げられない形を持ち始めた日でした。
🩺 造影剤を使った精密検査で感じたこと
この日、私はCTなどのX線を使う検査とMRI検査を受けました。乳がんでは、病変の広がりや転移の有無を確認する目的で、CTやMRIなどの画像検査が行われることがあります。検査の目的に応じて造影剤を使う場合もあります。
私にとっては、造影剤が体に入る感覚や、長い時間同じ姿勢で動けないことが想像以上につらく感じられました。
「痛い」と言うほどではないのに、確実にしんどい。そんな種類の苦痛が、静かに体に積み重なっていく感覚でした。
途中で点滴を入れていた腕の痛みに耐えきれず、入れ直してもらうことに。そのあと腕は青く腫れ、針を刺した跡がまたひとつ増えました。
「ああ、私は本当に病人なんだな」と感じました。
診断名を告げられた瞬間よりも、体に残っていく小さな痕のほうが、病気を現実のものとして迫らせることがあります。それは静かで、でも確かに心に刺さる実感でした。
🌫️ 「全摘」という現実に、心だけが追いつかなかった
当時の説明では、転移の可能性は低いと聞いていました。でも、その一方で主治医から告げられていたのは「右胸全摘」という選択でした。
私は最初、悪い部分だけを取って終わるものだと、どこかで単純に考えていました。胸を失うことも、その先の見た目の変化も、まだ自分のこととしてうまく想像できていませんでした。
インプラントで再建すること。自分の体の組織を使って再建すること。病気を受け入れる前に、失ったあとをどうするかまで考えなければならないことが、想像以上につらかったです。
まだ心が追いついていないのに、選択だけは迫られていく。「胸がなくなることを、ただ受け入れるしかないのかな」と、諦めのほうへ気持ちが傾いた時期もありました。
💬 心の置き場がなくなったときに
検査、説明、決断。病院では話しきれないことや、家族には言いづらい本音を、専門家に話すことも選択肢のひとつです。
※利用を勧めるものではありません。つらさが強い場合や安全が心配な場合は、医療機関や地域の相談窓口にもご相談ください。
🌱 インプラントか、自家組織か。再建という選択
最初は「再建なんて自分には関係ない」と思っていました。でも調べていくうちに、少しずつ見え方が変わりました。
乳房再建には、乳がん手術と同時に行う一次再建と、治療後に時期をあけて行う二次再建があります。方法も、インプラントを使う方法と、自分の組織を使う方法などがあり、適した選択は治療内容や体の状態、希望によって異なります。
大切な確認
乳がん術後の乳房再建は、一次再建・二次再建を含め、健康保険が適用される場合があります。適用条件や実施できる方法・施設、自己負担は個別に異なるため、「後からでは保険が使えない」と決めつけず、乳腺外科・形成外科や医療機関の相談窓口で確認してください。
インプラント(人工乳房)という方法
人工乳房を使って胸の形を整える方法です。自家組織を採取する手術が不要な一方、人工物に関連する合併症や、将来追加の処置・手術が必要になる可能性についても説明を受けて検討する必要があります。
私は「また手術を受けることになるかもしれない」と考えると、その選択を前向きに受け止めることができませんでした。ただし、感じ方も医学的な適応も一人ひとり違います。
自家組織による再建という方法
お腹や背中など、自分の組織を使って乳房を再建する方法です。人工物を使わない一方で、組織を採取する部位にも傷ができ、一般に手術や回復にかかる負担は大きくなります。手術時間や入院期間は術式や施設、体の状態で異なります。
命を守るための手術だけでも十分に怖いのに、そこへ再建という大きな選択が重なる。どちらを選んでも、私にとって簡単な道ではありませんでした。
国立がん研究センター がん情報サービス|乳がんの治療
国立がん研究センター中央病院|乳房再建
日本乳癌学会|乳房再建の説明に関する学会提言
🤍 傷が増えても、それでも私は私でいたかった
自家組織での再建を考えたとき、私の中に一番大きくあったのは、お腹への抵抗感でした。私はすでに帝王切開と子宮全摘で、お腹を2度切っています。
「またお腹を切るの?」「私の体には、どこまで傷が増えるんだろう」
子宮を失って、今度は胸まで失う。自分の体が少しずつ“元の私”から遠ざかっていくようで、言葉にならない喪失感がありました。
何もかも面倒になり、「もう再建しなくていい」「ただ平穏に終わってほしい」と思った時期も、正直ありました。
それでも私は、迷いながら「自分の組織で胸を再建したい」という気持ちにたどり着きました。
見た目だけの問題ではありませんでした。これからの人生を、自分が自分として受け止めて生きていくための選択だったのだと思います。
Rino’s Choice|通院の日を少し軽くしてくれるもの
検査結果を待つ時間、診察室の前で呼ばれるのを待つ時間、帰り道にひとりで考えてしまう時間。
ほんの少しでも「自分を守るもの」があると、気持ちは少しだけ違いました。通院の日に使いやすいものをまとめます。
※商品の価格・在庫・仕様は変更される場合があります。最新情報は各商品ページでご確認ください。
🌸 まとめ|それでも選びたかった未来
- 精密検査の痕が、病気を現実のものとして感じさせた
- 全摘を受け止める前に、再建の選択まで考えることが苦しかった
- 再建方法にはそれぞれ特徴があり、適した選択は人によって違う
- 迷うことも立ち止まることも、自分の未来を考える大切な時間だった
これは、ただ胸を取り戻したいという話ではなく、これからの人生を「私らしく」生きていくための選択だったのだと思います。
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※本記事は筆者自身の体験をもとに綴ったもので、医療的な助言を目的としたものではありません。検査・治療・再建術の選択については、主治医や専門医療機関にご相談ください。
※紹介している商品・サービスは、個人の視点で選んだものです。

