超未熟児【第4話】麻酔なしの激痛検査。そして医師から告げられた「22週の壁」と重い宿命

※本記事はプロモーションを含みます。

ドクターヘリで搬送されている間、私は、自分の身に起きている非日常に追いつくのが精一杯でした。

横たわったまま見える限られた景色。「まるでドラマみたいだ」と、どこか他人事のように感じる一方で、意識は途切れ途切れ。

お腹の子の状態も分からないまま、ただ「助かってほしい」と祈り続けていました。

搬送先で待っていた、恐怖と激痛を伴う羊水検査
検査後に聞いた「羊水の濁り」と厳しい説明
答えのない問いを抱え、25週を願った夜

逃げ出したいほどの恐怖|羊水検査を受けた日

大病院に到着し、意識がはっきりしたときには、すでに処置室へ運ばれていました。

お腹にかけられた手術用の緑色の布。ものものしい雰囲気を目にした瞬間、恐怖がこみ上げました。

「これから羊水の検査をします。
麻酔はできないから、頑張ってください」

医師の手に握られていたのは、見たこともないほど太く感じられる針でした。モニターを見ながら針がお腹へ入っていく感覚は、「痛い」という一言では到底足りないほどの衝撃でした。

激痛で意識が飛びそうになる中、お腹の子が動くたびに針が引き上げられ、やり直しになりました。

逃げ出したくなるような苦痛と嫌な汗。今思い出しても体がこわばる、一生忘れられない体験です。

激痛のあとに残った、これからへの不安

検査を耐え抜いたあとも、心が落ち着くことはありませんでした。

目の前の処置だけで精一杯だったはずなのに、その先の入院生活や、お腹の子のこれからへの不安が押し寄せてきました。

あのときの私には、「安心できる場所」がどこにもないように感じられたのです。

「羊水の濁り」と、生きていることへの安堵

放心状態で検査を終えたあと、医師から「少し羊水が濁っているけれど、今すぐ危険な状態ではない」と説明を受けました。

「濁り」という言葉への不安は残りました。それでも、何よりもまず、お腹の子が生きている。その事実に心の底から安堵しました。

目標は、ここでも「できる限り長く、お腹の中で育てること」。

けれど、その夜は一睡もできませんでした。

「本当は、この子を温かくて心地よい場所で
過ごさせてあげたかったのに……」

その場所を守れていないように感じ、申し訳なさで涙が止まりませんでした。

泣いてはいけないと思うほど、行き場のない苦しさが胸に積もっていきました。

羊水検査を行う理由、麻酔の有無、検査方法や説明内容は、妊娠週数や母体・胎児の状態などによって異なります。ここでは当時の私が受けた処置と説明を、記憶に基づいて綴っています。

22週という節目と、突きつけられた重い説明

主治医から伝えられた話は、さらに厳しいものでした。

助かった場合にも、障害が残る可能性があること
小さく未熟な体には、出産そのものにも大きな危険があること
妊娠22週を迎え、命を救うための医療と向き合う段階に入っていること

当時、私は「障害が残る可能性は90%ほど」と説明を受けました。ただし、これは当時の私とお腹の子の状態について受けた説明であり、すべての赤ちゃんに当てはまる数字ではありません。

医師の言葉の一つひとつが、鉛のように重く心へのしかかりました。

救いたい。
でも、その先に待つかもしれない困難を、
この小さな子に背負わせてよいのだろうか。

「産みたい、生きてほしい」と願うことは、母親としてのエゴではないのか。答えのない問いが、頭の中をぐるぐると回り続けていました。

ただ祈ることしかできなかった夜

できる限り長く、この子をお腹に留めておきたい。

けれど、絶対安静の私にできるのは、天井を見つめ、祈ることだけでした。

「頑張れ、わが子。
頑張れ、私の体……」

もう少しで25週。暗い病室でお腹へ手を当て、まだ見ぬわが子の生命力を信じ続けました。

それは母として、一人の人間として、初めて真正面から向き合った「命の重み」でした。

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まとめ|25週を願い、命の重みと向き合った夜

  • 搬送先で、恐怖と激痛を伴う羊水検査を受けた
  • 検査後、「羊水が少し濁っている」と説明された
  • お腹の子が生きていることに安堵した一方、不安と罪悪感で眠れなかった
  • 障害や出産の危険について、当時の状態に基づく厳しい説明を受けた
  • もう少しで迎える25週を、ただ祈りながら待った

答えを出せないまま、それでも「生きてほしい」と願い続けた夜でした。

祈ることしかできない無力さの中で、私は命の重さを抱えていました。

次回記事へ

次回は、25週で訪れた急変と緊急帝王切開、そして742gの小さな命との対面について綴ります。

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※本記事は個人の体験と当時の記憶をもとに綴ったもので、医療的な助言ではありません。検査方法、予後、治療方針は妊娠週数、母体と胎児の状態、時期や医療機関によって異なります。妊娠中の出血、強い腹痛、破水が疑われる症状、意識が遠のくなどの異変がある場合は、自己判断せず、かかりつけの産科医療機関または救急へ連絡してください。