※本記事は、乳がん手術と自家組織による乳房再建を経験した個人の体験談です。一部プロモーションを含みます。
乳房再建手術を受ける前の私は、「手術が終われば、少しずつ元の生活へ戻れる」と思っていました。
けれど実際は、長い手術を乗り越えたあとにも、傷や浸出液、身体の硬さ、繰り返す通院が続きました。
再建してよかったかどうかを、ひと言で答えることはできません。
それでも、お腹の組織を使った乳房再建を実際に経験した今だからこそ、迷っていた頃の自分へ伝えられることがあります。
私が受けたのは、お腹の組織を使う乳房再建でした
私が受けたのは、自分のお腹の組織を使って胸をつくる乳房再建手術です。
乳がんの手術と乳房再建は、私にとって身体だけでなく、心にも大きな出来事でした。
手術の前は、再建後の姿や回復までの時間を、はっきり想像することができませんでした。
説明を聞いて理解したつもりでも、実際に自分の身体で経験して初めて分かったことが、たくさんあります。
乳房再建には、自分のお腹や背中などの組織を使う「自家組織再建」と、シリコンなどの人工物を使う方法があります。また、乳がん手術と同時に行う一次再建と、期間をおいて行う二次再建があります。適した方法や時期は、治療内容、放射線療法の予定、体の状態、本人の希望などによって異なります。
参考:国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん 治療」/日本乳癌学会 患者さんのための乳がん診療ガイドライン2023年版
再建して感じた、私にとっての意味
再建したからといって、すぐに以前の自分へ戻れたわけではありません。
傷痕を見て悲しくなる日もありました。思うように回復しない身体に、気持ちが追いつかない日もありました。
それでも、失ったものだけを見つめるのではなく、これからの身体とどう生きていくかを考えるきっかけにはなりました。
変わった身体と、もう一度関係をつくっていく時間なのかもしれません。
私にとっての再建は、手術を受けた日に完成するものではありませんでした。
想像以上に長かった、回復への道
手術後は、再建した胸から浸出液が続きました。
傷口がなかなか塞がらず、いつまで続くのだろうと不安になったこともあります。
お腹には液がたまり、病院で穿刺して抜いてもらう処置も続きました。
再建した胸には硬さが残り、回復は私が思っていたよりもずっとゆっくりでした。
良くなったと思えば、また心配なことが見つかる。
回復は、まっすぐ前へ進むものではありませんでした。
それでも、浸出液が止まり、傷が塞がり、通院の間隔が少しずつ延びていく中で、確かに身体は前へ進んでいました。
乳房再建後、ドレーン抜去後に血液やリンパ液などがたまった場合、状態を確認しながら穿刺で除去することがあります。回数や経過には個人差があります。赤み、熱感、腫れ、強くなる痛み、発熱、傷からの排液などがある場合は、予約日を待たず手術を受けた医療機関へ相談してください。
参考:日本乳癌学会「乳房再建について」
再建手術の前に、知っておきたかったこと
- 再建方法ごとの手術時間、傷の場所、入院期間
- 退院後、どのくらい生活の助けが必要になるか
- 考えられる合併症と、医療機関へ連絡する目安
- 通院や追加処置が必要になる可能性
- 乳頭・乳輪を含め、今後どこまで再建するか
- 仕事、家事、ペットとの暮らしへ戻る目安
- 費用、保険適用、高額療養費制度について
すべてを一度に理解し、すぐ答えを出すのは難しいことです。
私は、疑問をノートへ書き留め、診察のたびに一つずつ確認することの大切さを感じました。
分からないことを何度聞いてもいい。迷っていることも、そのまま伝えていい。
「再建する・しない」に、ひとつの正解はない
乳房再建は、誰もが受けなければならない手術ではありません。
再建する道も、しない道もあります。すぐ決める人もいれば、時間をおいてから考える人もいます。
見た目、身体への負担、仕事や家族との生活、追加手術への気持ち。
大切にしたいことは、一人ひとり違います。
他の人の体験談は、選択肢を知る助けにはなります。けれど、同じ手術を受けても、経過や感じ方は同じではありません。
自分が納得できる選択を探していい。
これから考える、乳頭・乳輪の再建
私の再建は、まだ途中です。
今後、乳頭や乳輪を再建するのか、このままで過ごすのか。
身体の回復を見ながら、先生と一緒に考えていくことになっています。
以前の私は、早く完成させなければいけないような気持ちになっていました。
でも今は、今すぐ決めなくてもいいと思えるようになりました。
再建の終わりを誰かに決めてもらうのではなく、自分が納得できるところまで、身体と心の声を聞きながら考えていきたいと思っています。
不安を一人で抱えきれない日に
手術の選択や回復の長さについて、身近な人には話しにくい日もあります。
主治医や形成外科医、看護師、がん相談支援センターへ相談することに加え、気持ちの整理を目的としてカウンセラーへ話す方法もあります。
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再建への迷いや、術後に変わった身体への気持ちを身近な人には話しにくい時に、自宅から相談できる選択肢です。緊急時の医療や、診断・治療に代わるサービスではありません。
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治療や回復を早める商品ではありません。診察で聞きたいことを残したり、通院後に身体を休めたりするための、暮らしの選択肢です。
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楽天市場で見る※商品は術後の症状を治療するものではありません。下着や衣類、マッサージ、運動などは再建方法や傷の状態によって注意点が異なります。自己判断で傷や再建部へ強い刺激を与えず、担当医の指示を優先してください。価格・在庫・仕様は変更される場合があります。
🏠 Rino’s ROOM
通院が続く日や、自分の身体をゆっくりいたわりたい日に選んだものをまとめています。
Rino’s ROOMを見る →よくある質問
乳房再建は、乳がん手術と同時に受けるものですか?
同時に行う一次再建と、期間をおいて行う二次再建があります。治療計画、放射線療法、体の状態、希望によって適した時期は異なるため、乳腺外科と形成外科へ相談して決めます。
自家組織とインプラントは、どちらがよいですか?
一律にどちらがよいとはいえません。手術時間、傷、回復、体型、治療計画、将来的な管理など、比べる点が異なります。メリットだけでなく、負担や合併症についても説明を受けて検討することが大切です。
再建後に液がたまり、穿刺することはありますか?
術後に体液がたまり、状態を確認しながら穿刺で除去する場合があります。経過には個人差があります。赤み、熱、腫れ、痛み、発熱、排液など気になる変化があれば、手術を受けた医療機関へ相談してください。
乳頭・乳輪の再建は必ず必要ですか?
必ず受けなければならないものではありません。方法や時期、追加手術を受けない選択も含め、自分が納得できる形を担当医と相談できます。
まとめ|再建は、手術の日だけで終わるものではなかった
- 私が受けたのは、お腹の組織を使う乳房再建だった
- 浸出液、穿刺、胸の硬さなど、回復には想像以上の時間が必要だった
- 再建しても、心がすぐ元通りになるわけではなかった
- 乳頭・乳輪を含め、どこまで再建するかは急いで決めなくてもよい
- 再建する・しないのどちらにも、それぞれの人の答えがある
回復が思うように進まない時、私は何度も不安になりました。
それでも半年を振り返ると、身体は少しずつ前へ進んでいました。
今すぐ答えが出なくてもいい。自分の身体と心に合うペースで考えていい。
私の経験が、乳房再建を前に迷っている方や、術後の長い回復の中にいる方の小さな助けになれば嬉しいです。
乳房再建の経過を体験談で読む
参考情報
※本記事は個人の体験をもとにしたもので、診断や治療に代わるものではありません。再建方法、合併症、回復の経過、保険適用には個人差や施設差があります。治療や身体の変化については、乳腺外科・形成外科などの担当医療機関へご相談ください。

