※本記事はプロモーションを含みます。
長い待ち時間の先に、人生を大きく変える言葉が待っていました。
不安と覚悟を抱えて向かった受診日。
この日、私は「これからの人生」をもう一度受け取るような出来事に出会います。
涙には、悲しい涙だけではなく、うれしさであふれる涙もあるのだと知った日でした。
乳がん体験談【第24話】奇跡の結果と、もう一度前を向けた日
早く帰れるかもしれない、その期待はすぐ消えた
この日は形成外科がいつもよりスムーズに終わりました。
「今日は少し早く帰れるかもしれない」
そう思えたのは、ほんの束の間でした。
乳腺外科へ向かうと、待合室にはこれまで見たことがないほど多くの人。
番号はなかなか進まず、結局3時間以上待つことになりました。
身体の疲れもありましたが、それ以上に心が落ち着きませんでした。
今日は、ずっと待っていた病理検査の結果が分かる日。
自分の中では、ステージ1。
そして5年間のホルモン療法は必要になるのだろうと覚悟していました。
それ以上ではありませんように。
ただ、その一点だけを祈りながら待っていました。
やっと呼ばれた診察室で聞いた、信じられない言葉
ようやく名前が呼ばれ、診察室へ入りました。
先生も混雑の中でとても忙しそうで、短い診察になるのだろうと思っていました。
そして、検査結果が伝えられました。
「ステージ0です」
一瞬、意味を理解するまで時間が止まったようでした。
次の瞬間、胸の奥から込み上げてきたのは、言葉にならないほどの安堵と喜びでした。
これほどまでにうれしい気持ちになったことが、人生で何度あったでしょうか。
15時間にも及ぶ手術。
乳房全摘と腹部再建という大きな選択。
その先に待っていた結果が、まさかのステージ0だったのです。
広範囲だったのに、乳管の中に留まっていてくれた
私のがんは広い範囲に及んでいました。
そのため全摘となり、ある程度の治療は覚悟していました。
けれど、病理検査の結果、がんはすべて乳管の中に留まっていたそうです。
浸潤はなく、非浸潤性乳管がん(DCIS)。
先生が紙に書いてくださった内容は、今でも大切に心に残っています。
右乳癌
45×30×30mm
すべて非浸潤性乳管癌
Stage 0
全身薬物療法はありません
手術のみで終了です
今後は対側乳房のフォローを行っていきます
予定していたホルモン療法もなし。
「手術のみで終了」
その言葉に、張りつめていたものが一気にほどけました。
うれし涙と、命の重み
この日は、久しぶりに涙がこぼれました。
でもそれは、苦しさからあふれた涙ではなく、うれしさでいっぱいになった涙でした。
人生は、本当に何が起こるか分かりません。
不安に押しつぶされそうだった日々。
先の見えない検査と手術。
痛みと回復の時間。
そのすべてがあったからこそ、この日の喜びはより深く胸に刻まれました。
愛犬が教えてくれた、命と向き合うこと
この結果を受け取った時、真っ先に浮かんだ存在がいました。
4歳と3日で虹の橋を渡った愛犬、梵天丸です。
梵ちゃんも、がんでした。リンパ腫でした。
あまりにも早く、あまりにも突然、お空へ旅立ってしまいました。
そして、その数日後が私の手術日でした。
あの時の精神状態は、これから先の人生でもきっと忘れられません。
今でも受け止めきれない現実があります。
それでも、梵ちゃんの分まで生きよう。
残された命とちゃんと向き合おう。
そんな気持ちで、ここまで来ました。
受け継がれていく名前、つながっていく想い
春には、新しい家族がやってきます。
梵天丸の名前を受け継いで、「天丸」と名づけたゴールデンの子犬です。
梵ちゃんも、きっと喜んでくれる。
そんなふうに思えました。
笑っている顔が見えるような気がしたのです。
お骨は悩みに悩んで、パウダー加工をお願いしました。
これからも家で供養しながら、いつか一緒に入れるお墓へ。
その日が来るまでは、そばにいてほしかったのです。
Rino’s Choice|心を整える、やさしい暮らしのアイテム
大きな出来事のあとほど、日常を整える小さなものに救われることがあります。
ここでは、回復期にもやさしく寄り添ってくれた暮らしのアイテムをご紹介します。
やさしく身体を支えるクッション
術後は座る姿勢や眠る姿勢ひとつでも負担を感じやすくなります。
身体に沿うクッションがあると、少し休む時間がぐっと楽になります。
無理なく身体を預けられる安心感は、想像以上に大きな支えでした。
手の届く場所に置けるサイドテーブル
飲み物、薬、スマホ、本。
必要なものを近くに置けるだけで、何度も立ち上がる負担が減ります。
小さな工夫ですが、回復中の暮らしにはとても助かる存在です。
夜の気持ちをやわらげる間接照明
夜は不安が大きくなりやすい時間帯でもあります。
強い照明ではなく、やわらかな灯りに包まれるだけで、心まで静かになることがあります。
眠る前の時間を穏やかに整えたい方にもおすすめです。
もしもの備えを見直したい方へ|保険という安心
病気を経験すると、治療そのものだけではなく、これからの生活や備えについて考えるようになります。
私自身、「元気な時には後回しにしていたこと」が、実は大切だったのだと感じました。
がん保険や医療保険にはさまざまな選択肢があります。
今すぐ加入するかどうかではなく、一度知っておくこと、比べてみることも安心につながります。
未来の自分や家族のために、落ち着いた時にゆっくり見直してみるのもひとつの選択です。
人生は分からない。だから今日を大切に
人生には、予想もしなかった悲しみもあれば、思いがけない希望もあります。
あの日の私は、それを一度に知りました。
だからこそ思います。
1日1日を大切に生きること。
自分自身から目を背けずに生きること。
当たり前ではない今日を、ちゃんと感じながら生きていきたい。
そう強く思えた、大切な一日でした。
次回の記事へ
奇跡の結果を受け取っても、術後の生活は続いていきます。
身体の回復、心の揺れ、そして新しい日常へ。
▶︎ 次回:乳がん体験談【第25話】|術後の胸が赤い…急遽受診した日の不安と安心
※本記事は個人の体験をもとに綴っています。治療内容や回復の経過、感じ方には個人差があります。体調や治療に関するご不安がある場合は、必ず主治医や医療機関へご相談ください。
※掲載している商品・サービスは、あくまで一例としてご紹介しているものです。ご自身の体調や生活環境に合わせて、無理のない範囲でご検討ください。

