※本記事はプロモーションを含みます。
ドクターヘリで搬送されている間、私は、自分の身に起きている非日常に追いつくのが精一杯でした。
横たわったまま見える限られた景色。「まるでドラマみたいだ」と、どこか他人事のように感じる一方で、意識は途切れ途切れ。
お腹の子の状態も分からないまま、ただ「助かってほしい」と祈り続けていました。
逃げ出したいほどの恐怖|羊水検査を受けた日
大病院に到着し、意識がはっきりしたときには、すでに処置室へ運ばれていました。
お腹にかけられた手術用の緑色の布。ものものしい雰囲気を目にした瞬間、恐怖がこみ上げました。
麻酔はできないから、頑張ってください」
医師の手に握られていたのは、見たこともないほど太く感じられる針でした。モニターを見ながら針がお腹へ入っていく感覚は、「痛い」という一言では到底足りないほどの衝撃でした。
激痛で意識が飛びそうになる中、お腹の子が動くたびに針が引き上げられ、やり直しになりました。
逃げ出したくなるような苦痛と嫌な汗。今思い出しても体がこわばる、一生忘れられない体験です。
激痛のあとに残った、これからへの不安
検査を耐え抜いたあとも、心が落ち着くことはありませんでした。
目の前の処置だけで精一杯だったはずなのに、その先の入院生活や、お腹の子のこれからへの不安が押し寄せてきました。
あのときの私には、「安心できる場所」がどこにもないように感じられたのです。
「羊水の濁り」と、生きていることへの安堵
放心状態で検査を終えたあと、医師から「少し羊水が濁っているけれど、今すぐ危険な状態ではない」と説明を受けました。
「濁り」という言葉への不安は残りました。それでも、何よりもまず、お腹の子が生きている。その事実に心の底から安堵しました。
目標は、ここでも「できる限り長く、お腹の中で育てること」。
けれど、その夜は一睡もできませんでした。
過ごさせてあげたかったのに……」
その場所を守れていないように感じ、申し訳なさで涙が止まりませんでした。
泣いてはいけないと思うほど、行き場のない苦しさが胸に積もっていきました。
羊水検査を行う理由、麻酔の有無、検査方法や説明内容は、妊娠週数や母体・胎児の状態などによって異なります。ここでは当時の私が受けた処置と説明を、記憶に基づいて綴っています。
22週という節目と、突きつけられた重い説明
主治医から伝えられた話は、さらに厳しいものでした。
当時、私は「障害が残る可能性は90%ほど」と説明を受けました。ただし、これは当時の私とお腹の子の状態について受けた説明であり、すべての赤ちゃんに当てはまる数字ではありません。
医師の言葉の一つひとつが、鉛のように重く心へのしかかりました。
でも、その先に待つかもしれない困難を、
この小さな子に背負わせてよいのだろうか。
「産みたい、生きてほしい」と願うことは、母親としてのエゴではないのか。答えのない問いが、頭の中をぐるぐると回り続けていました。
ただ祈ることしかできなかった夜
できる限り長く、この子をお腹に留めておきたい。
けれど、絶対安静の私にできるのは、天井を見つめ、祈ることだけでした。
頑張れ、私の体……」
もう少しで25週。暗い病室でお腹へ手を当て、まだ見ぬわが子の生命力を信じ続けました。
それは母として、一人の人間として、初めて真正面から向き合った「命の重み」でした。
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まとめ|25週を願い、命の重みと向き合った夜
- 搬送先で、恐怖と激痛を伴う羊水検査を受けた
- 検査後、「羊水が少し濁っている」と説明された
- お腹の子が生きていることに安堵した一方、不安と罪悪感で眠れなかった
- 障害や出産の危険について、当時の状態に基づく厳しい説明を受けた
- もう少しで迎える25週を、ただ祈りながら待った
答えを出せないまま、それでも「生きてほしい」と願い続けた夜でした。
祈ることしかできない無力さの中で、私は命の重さを抱えていました。
次回記事へ
次回は、25週で訪れた急変と緊急帝王切開、そして742gの小さな命との対面について綴ります。
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※本記事は個人の体験と当時の記憶をもとに綴ったもので、医療的な助言ではありません。検査方法、予後、治療方針は妊娠週数、母体と胎児の状態、時期や医療機関によって異なります。妊娠中の出血、強い腹痛、破水が疑われる症状、意識が遠のくなどの異変がある場合は、自己判断せず、かかりつけの産科医療機関または救急へ連絡してください。



