乳がん体験談【第2話】乳頭からの分泌物。それは体からのサインだった 病院受診を決めるまでの葛藤

人生の軌跡と体験談

私はもともと、「病院いらず」と言われるほど健康体でした。

病院特有の空気が昔からあまり得意ではなく、風邪を引いても市販薬で済ませてしまう。
そんなふうに、どこかで「自分は大丈夫」と思いながら過ごしていたのだと思います。

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今では喘息を抱え、少しの風邪でも病院のお世話になることが増えましたが、当時の私は、自分の体を少し過信していました。

だからこそ、あの違和感に気づいた時も――
すぐには病院へ向かえなかったのです。

「乳がん」と告知されたとき。
悲しいとか、絶望とか、そういう感情より先に、ただ現実味のなさだけがありました。

まるで、自分のことではないような感覚。

でも振り返ってみると、体はずっと前から、ちゃんとサインを出してくれていたのだと思います。

最初の違和感は、「白いカス」のようなものだった

一番最初に異変に気づいたのは、お風呂に入る時でした。

下着を外した時、右の乳頭に「白いカス」のようなものが付いていたのです。

「なんだろう?」

そう思ったものの、痛みがあるわけでもなく、見た目に大きな異常があるようにも感じなかった私は、そのまま様子を見ることにしてしまいました。

でも、その“なんとなくの違和感”は、少しずつ確実に変化していきました。

最初は白っぽかった分泌物が、時間の経過とともに――

  • 白っぽいもの
  • 黄色っぽいもの
  • 茶褐色
  • そして、血が混じるような色へ

その変化は、今思えばかなりはっきりした“異常”だったと思います。

それなのに私は、血が混じるようになるまで病院へ行きませんでした。

「そのうち治るかもしれない」
「たまたまだろう」
「考えすぎかもしれない」

そんなふうに、自分に都合のいい理由を並べながら、現実から目をそらしていたのだと思います。

今振り返ると、その鈍感さが怖いくらいです。

「しこりがないから大丈夫」――そう思い込みたかった

血が混じった分泌物を見た時、ようやく私は事の重大さに気づきました。

そこから一気に、スマホで検索する日々が始まりました。

「乳頭 分泌物 血」
「乳がん 初期症状」
「しこりなし 乳がん」

検索しては不安になり、閉じてはまた気になって検索する。
あの頃の私は、完全にそのループに入っていました。

調べていくうちに、血液混じりの分泌物は注意が必要な症状だということを知りました。

そこで初めて、頭の中に浮かんだのです。

「私、乳がんなの……?」

でもその一方で、私はどこかで安心材料を探していました。

  • しこりはない
  • 左右差も感じない
  • 熱っぽさもない
  • 痛みもほとんどない

だからこそ、余計に受け入れたくなかったのだと思います。

「しこりがないなら、大丈夫かもしれない」
「分泌物だけなら、そこまで深刻じゃないかもしれない」

そう思いたい自分と、
「いや、やっぱりこれはおかしい」と感じている自分。

その間で揺れながら、毎日どこか落ち着かないまま過ごしていました。

不安で眠れない夜に、少しだけ頼りたくなったもの

あの頃の私は、夜になると余計に不安が大きくなっていました。

日中は気を紛らわせていても、静かになると、どうしても頭の中でいろいろな想像が膨らんでしまう。

「もし本当に悪いものだったらどうしよう」
「でも、考えすぎかもしれない」

そんなふうに、眠りたいのに眠れない夜も少なくありませんでした。

今になって思うのは、心が張り詰めている時ほど、
“ちゃんと休める環境”を整えることも大切だったということです。

不安をゼロにすることはできなくても、
せめて体だけでも少し楽にしてあげること。

それもまた、自分を守るひとつの方法だったのかもしれません。

Rino’s Choice|不安な夜に、少しでも体を休ませるために

「心に余裕がない時こそ、道具に頼ってでも体を休ませたい」

そう感じることがあります。

張り詰めた気持ちのままでは、眠ることすらうまくいかない日もあるからこそ、
寝具を見直してみることも、自分をいたわるひとつの選択肢だと思っています。

無理に頑張るのではなく、少しでも休める環境を作ること。
あの頃の私にも、そうしてあげたかったと今なら思います。

背中を押してくれたのは、妹のひと言でした

不安を抱えたまま、私はまず昔からお世話になっていた産婦人科へ相談しました。

でも返ってきたのは、
「それなら、乳腺外科のある大きな病院で診てもらった方がいいと思うよ」という言葉でした。

その時点で、もう“様子見”では済まされない空気を感じていたのだと思います。

とはいえ、やっぱり怖かった。

もし何かあったらどうしよう。
もし本当に悪い結果だったら――。

そんな気持ちが頭の中をぐるぐるして、なかなか最後の一歩を踏み出せずにいました。

そんな私の背中を押してくれたのが、妹でした。

相談すると、妹はとても落ち着いた口調で、でも真剣に言ってくれたのです。

「一度ちゃんと、乳腺外科で診てもらった方がいいと思うよ」

責めるでもなく、脅すでもなく、
ただまっすぐにそう言ってくれたその言葉に、私はようやく動く決心がつきました。

今でも思います。

もしあの時、最初の違和感の段階で病院へ行けていたら――

もしかしたら、乳頭部分を温存できたかもしれない。
もっと違う形で治療ができたかもしれない。

その悔しさは、今も完全には消えていません。

病院へ行くと決めた日から、時間の流れが変わった

乳腺外科のある病院を探し、
「予約なしでも受診できますか?」と確認を取りました。

そして、後日の朝一番で行くことを決めました。

たったそれだけのことなのに、
その日から時間の流れが少し変わったように感じたのを覚えています。

まだ何も確定していない。
でも、何かが確実に動き始めてしまった感覚。

受診を決めたその日から、
告知を受けるまでの時間は、今思い返しても気が遠くなるほど長く感じました。

あの時の私は、不安と緊張と、
それでもどこかで「何でもありませんように」と願う気持ちの中で、毎日を過ごしていました。

通院が始まる前に、あって助かったものたち

病院に行くと決めてから、少しずつ「通院」というものが現実味を帯びてきました。

それまでは何も考えずに過ごしていたけれど、
いざ受診や検査が始まると、思っていた以上に“持ち物”の大切さを感じるようになります。

ほんの小さなことでも、少しでも自分がラクになるものがあると、気持ちまで違いました。

通院時にひとつあると安心な、軽めのバッグ

診察券や書類、飲み物、羽織りものなど、病院へ行く日は思ったより荷物が増えます。
出し入れしやすくて、肩に負担がかかりにくいバッグは、通院の負担を少し軽くしてくれました。

お薬手帳や診察券をまとめられる手帳入れ

通院が増えると、診察券や予約票、検査の紙など、細かなものが増えていきます。
ひとつにまとめておけるケースがあるだけで、病院で慌てることが減りました。

待ち時間にも助けられた、持ち歩きやすい水筒

病院は思っている以上に待ち時間が長くなることもあります。
気持ちが落ち着かない時ほど、すぐ飲める飲み物があるだけで少し安心できました。

どれも特別なものではありません。
でも、そんな小さな“備え”が、張り詰めた気持ちを少しだけ和らげてくれることもありました。

まとめ|「自分は大丈夫」という思い込みが、一番怖かった

今振り返って一番強く思うのは、
「自分は大丈夫」という根拠のない自信こそが、一番怖かったということです。

体は、ちゃんとサインを出してくれていました。

でも私は、それを“たいしたことじゃない”と思い込もうとしていました。

もし今、少しでも違和感を感じている方がいるなら。
どうか、私のように「もう少し様子を見よう」と先延ばしにしないでほしい。

あの時の私に一番言いたいのも、きっとその言葉です。

次回記事へ

「大丈夫かもしれない」――そう思いたい気持ちと、
「やっぱり何かおかしいのかもしれない」という不安の間で、私は何度も気持ちが揺れていました。

病院へ行くと決めるまでには、思っていた以上に勇気が必要でした。

けれど、体からのサインを見過ごさないために、私はようやく一歩を踏み出します。

次回は、「乳がん体験談【第3話】乳腺外科で初検査|マンモグラフィの痛みと検査費用への不安」を綴ります。

初めての乳腺外科。
検査への緊張、痛みへの恐怖、そして頭をよぎった“費用の不安”まで、あの日感じたことをそのまま書いていきます。

▶ 乳がん体験談【第3話】乳腺外科で初検査|マンモグラフィの痛みと検査費用への不安

※本記事は個人の体験談であり、商品の効果・効能を保証するものではありません。
※掲載している寝具は、特定の疾患の診断・治療・予防を目的とするものではありません。
※乳房の違和感や分泌物など気になる症状がある場合は、自己判断せず、医療機関へご相談ください。

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