今日は受診日でした。
日付は2月25日。明日で、術後ちょうど3週間になります。
たった3週間。
でも、私の中ではもっとずっと長い時間が流れたような気がしていました。
毎日痛み止めを飲んでいるのに、それでも痛みは消えません。
「少しずつ良くなっていくはず」
そう思いたい気持ちはあるのに、現実の体は、思うようにはついてきてくれませんでした。
今日の記事では、術後3週間の受診日を迎えた私が感じていた、
体の痛みと、女性としての揺れる気持ちについて綴っていきます。
※本記事はプロモーションを含みます。
術後3週間。まだ「普通」に戻れる気がしなかった
腹部には、ずっと突っ張るような感覚が残っていました。
ベッドから起き上がる。
少し歩く。
ただそれだけの動作が、こんなにも負担になるのかと何度も思いました。
体を起こす時、無意識に息を止めてしまう。
歩く時も、どこかかばうような動きになる。
そんな自分の姿が、少し悲しくなる時もありました。
再建した右胸の方も、気が休まりませんでした。
あの救急受診以来、また大量の浸出液のようなものが出てきたらどうしようという恐怖が強くて、
極力安静に、ほとんどベッドの上で過ごしていました。
時々ズキズキと痛む胸。
そしてその日は、脇のあたりがチカチカと痛み、膨らみも気になっていました。
パンパンに腫れているような感覚があり、
「また何か起きているのでは」と、不安が頭から離れませんでした。
胸の形が変わっていくたび、気持ちが追いつかなかった
術後半年後に、乳輪と乳頭の再建を考えていました。
でも、日々変化していく胸の形を見ていると、
その気持ちは少しずつ揺らいでいきました。
術前は、「できるならそこまで整えたい」と思っていたはずなのに、
今の私は、そこまで気持ちを持っていけませんでした。
やっぱりまだ、痛みがあるのです。
痛みがある体に対して、
「さらに何かを整えたい」と前向きに思うには、心も体もまだ追いついていませんでした。
鏡を見るたび、心が沈んでいった
今回の再建は、腹部から皮膚と脂肪、そして血管も使って右胸を再建する方法でした。
けれど、術後の体は、自分が想像していたものとは少し違っていました。
お腹の脂肪が均等ではなく、
左胸の下や右下腹のあたりが、ぽっこりと膨らんで見える。
全体的にアンバランスで、
まるで自分の体がでこぼこになってしまったように感じていました。
鏡を見るたびに、気持ちが沈む。
「こんな体になるなんて思っていなかった」
そんな言葉が、何度も心の中に浮かんでは消えていきました。
美容外科ではなく形成外科だから仕方がない。
先生からは、気になるようなら後から修正もできると聞いていました。
たしかに、保険が効くうちに考えた方がいいのかもしれない。
でも、今の私はそこまで気持ちを持っていけませんでした。
まだ痛い。
まだ怖い。
まだ受け止めきれていない。
その状態で「次のこと」を考えるのは、正直とても苦しかったです。
「元の体に戻りたい」と思っていた自分がいた
先生からは、半年ほど経てば形も少し落ち着いてくると聞いていました。
その頃になれば、私はまた、
「できるだけ元の体に戻したい」と思えるようになるのでしょうか。
そんなことを考えながら、ふと術前の自分を思い出していました。
私は、特別スタイルが良いわけではありませんでした。
身長153cmで、術前は67kg。
若い頃は43kgだったので、数字だけ見ればかなり増えています。
でも、そんな体でも、私は私なりに生きてきました。
肌はわりときれいな方だったし、
お腹には帝王切開や子宮筋腫の手術痕があっても、それも含めて自分の体だった。
そして、彼はそんな私の体を、ちゃんと褒めてくれていました。
何気ない一言だったかもしれないけれど、
あの言葉に私は、思っていた以上に救われていたのだと思います。
でも今は、その面影がありません。
傷だらけの体。
変わってしまった胸。
でこぼこになったお腹。
見るたびに、胸がぎゅっと痛くなって、
気持ちは深く沈んでいきました。
「女性らしさ」が、どこか遠くへ行ってしまった気がした
これから、ホルモン療法も始まります。
その副作用として、10キロほど太ることもあると聞きました。
それを聞いた時、正直かなり落ち込みました。
ただでさえ、今の自分の体を受け入れるのに精一杯なのに、
これ以上変わってしまうかもしれないと思うと、心が追いつきませんでした。
そして、頭をよぎるのはやっぱりパートナーの存在です。
これからの私を見て、彼はどう感じるのだろう。
変わってしまった体を前にして、何を思うのだろう。
そんなことを考えるたびに、苦しくなりました。
もう女性らしさなんて、どこにもない気がする。
そう思ってしまった日もありました。
それは、誰かに言われたわけではなく、
自分で自分に向けてしまった、いちばん苦しい言葉だったのかもしれません。
本当は、「それでも私は私だ」と思いたい。
でも、そう言い切れるほど、まだ強くはなれませんでした。
受診で突きつけられた、回復の現実
形成外科の診察結果としては、概ね良好とのことでした。
その言葉だけを聞けば、少し安心できそうなものですが、
実際にその場で起きていたことは、決して軽いものではありませんでした。
2箇所から、水や血の塊、浸出液のようなものを抜く処置が必要になったのです。
太い針を刺される。
その光景を見るだけで、気持ちがぐっと沈みました。
術後間もないこともあり、まだ神経が鈍い部分もあって、
場所によっては思ったより大丈夫なところもありました。
でも、ズキッと痛む場所は確かにあって、
「やっぱり痛いものは痛い」と、改めて思い知らされました。
退院が早すぎたと聞かされて、正直うんざりした
形成外科の先生からは、
「どうやら退院が少し早かったようですね」と言われました。
その言葉を聞いた瞬間、
正直なところ「勘弁してくれ」という気持ちになりました。
退院の許可を出したのは乳腺外科。
もちろん、その時点では問題ないと判断されたのだと思います。
でも、今こうして毎週通って、
そのたびに太い針で抜く処置を受けている現実がある。
それを思うと、気持ちはどうしても複雑になります。
案の定、週に一度の通院が必要になり、
「また来るたびにこれをやるのか」と思うだけで、憂鬱でした。
注射器の針が太すぎて、
それだけで心が萎えてしまうほどでした。
しかも、これから神経が戻ってきたら、
今よりもっと痛みを強く感じるかもしれない。
そう考えると、絶望的な気持ちになる瞬間もありました。
治療は続く。日常も続いていく
乳腺外科では、現在の状態を確認してもらい、
抗生剤や痛み止めを処方してもらいました。
診察、会計、薬の受け取り。
ひとつひとつは当たり前の流れなのに、今の体にはその全部が重く感じます。
すべて終わった頃には、もう夕方でした。
そこからさらに、この体で2時間かけて帰る。
それを思うだけで、気が遠くなりそうでした。
しかも、また来週も同じように来なければならない。
ただ通院して帰るだけのことが、
今の私にはひとつの大きな仕事のように感じられました。
「日に日に良くなっていきますように」
その願いだけを胸に、帰り道を過ごしていました。
Rino’s Choice|術後の毎日に、少しだけやさしさをくれたもの
痛みや不安が続く時期は、
ほんの少し「楽に過ごせるもの」があるだけで気持ちが変わることがあります。
ここでは、そんな時期にそっと寄り添ってくれそうなものを、やさしくご紹介します。
体を支えてくれるクッション
術後は、座る姿勢や寝る姿勢が少し違うだけで、
痛みや疲れ方が大きく変わることがあります。
背中や脇、腕の置き場に困る時に、
体を支えてくれるクッションがあるとかなり楽でした。
「ここに少し預けられる」
その小さな安心感が、想像以上にありがたかったです。
締めつけの少ないルームウェア
術後は、とにかく締めつけがつらい時期があります。
肌にやさしく、着替えやすいルームウェアがあるだけで、
日常の小さなストレスが少し減っていきました。
頑張るためではなく、
今の自分を少しでもいたわるための服。そんな感覚でした。
気持ちがゆるむ焼き菓子セット
通院や処置のあと、
「今日はよく頑張った」と自分に言ってあげたい日があります。
そんな時、ほっとできる甘いものがあると、
張りつめていた気持ちが少しだけゆるみました。
回復期の自分に必要なのは、
大きなご褒美ではなく、こういう小さなやさしさなのかもしれません。
不安が大きい時に、心の支えになる選択肢
病気や治療に向き合う時間は、
体だけではなく、お金や気持ちの面でも不安が大きくなりやすいものです。
「ひとりで抱え込まなくていい選択肢がある」
それだけでも、少し気持ちが軽くなることがあります。
がん保険の専門相談サイト【baby planet(ベビープラネット)】
これからの治療や生活を考える中で、
保険のことが気になり始める方も多いと思います。
「今の自分に合った保障って何だろう」
そう思った時に、専門の相談先があることは安心材料のひとつになります。
不安を少しでも整理したい時に、
こうした相談先を知っておくのもひとつの選択肢です。
オンライン心理カウンセリング【Kimochi】
術後の不安や、体の変化への戸惑い、
女性としての気持ちの揺れは、想像以上に心に積もっていきます。
「こんなことを考える自分が嫌だ」と責めてしまう日もあるかもしれません。
そんな時、無理に強くならなくても、
気持ちを言葉にできる場所があることは大きな支えになります。
外出が難しい時期でも受けやすいオンラインカウンセリングは、
心を整えるひとつのやさしい選択肢だと思います。
それでも、少しずつ慣れていくしかないのかもしれない
傷だらけの体を見るたび、落ち込む。
痛みがあるたび、不安になる。
それでも、時間は少しずつ進んでいきます。
今はまだ、「受け入れられた」とはとても言えません。
でも、今日より明日。
明日よりその次の日へ。
そんなふうに、少しずつでも体が落ち着いていくなら、
もしかしたら気持ちも、あとから追いついてくるのかもしれない。
今はまだ、その途中です。
それでも私は、完全に前向きになれなくても、
今日を越えたことだけは、自分の中でちゃんと認めてあげたいと思います。
次回|15時間の手術の先にあったもの。涙と再会、そしてつながる命
あの日、鏡に映った自分の姿に、
私は言葉を失いました。
傷だらけの体を前に、
“女性としての自分”が、少しずつ遠くなっていく感覚――。
それでも時間は止まらず、
次に待っていたのは、15時間にも及ぶ大手術でした。
長い眠りの先で、私が見たもの。
胸に込み上げてきた想い。
そして、もう会えないと思っていた存在への気持ち。
亡き梵天丸へ。
どうしても伝えたかったこと。
そして――
新しく私のもとへやってくる、小さな命「天丸」。
失いかけたものと、これからつながっていくもの。
そのすべてが交差した、涙と再会の物語です。
▶ 次回記事
乳がん体験談【第21話】15時間の手術の先にあった涙と再会。亡き梵天丸への想いと、天丸へつなぐ命
※本記事は個人の体験をもとに綴っています。治療内容や回復の経過、感じ方には個人差があります。体調や治療に関するご不安がある場合は、必ず主治医や医療機関へご相談ください。
※掲載している商品・サービスは、あくまで一例としてご紹介しているものです。ご自身の体調や生活環境に合わせて、無理のない範囲でご検討ください。

