乳がん体験談【第3話】乳腺外科で初検査|マンモグラフィの痛みと検査費用への不安

人生の軌跡と体験談

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乳頭からの分泌物に気づいてから、気づけば3か月ほどが経っていました。

「行かなきゃ」と思いながらも、どこかで見ないふりをしていた時間。
けれど、その違和感をこれ以上放っておくのは怖くて、ようやく私は乳腺外科のある大きな病院へ向かいました。

はじめて足を踏み入れる場所。
待合室の空気も、呼ばれる名前も、どこか現実味がなくて。
その日から、自分の中の何かが少しずつ変わり始めた気がしています。

はじめて向かった「乳腺外科」という場所

今だからこそわかりますが、当時の私は「胸の不調=産婦人科」だと思い込んでいました。

恥ずかしながら、「乳腺外科」という専門外来があることすら、きちんと知りませんでした。

でも実際には、胸のしこりや痛み、分泌物などの症状を診てもらうなら、乳腺外科が専門です。

もし症状が軽く、まずは相談から始めたいという場合は、近くのクリニックでも十分だと思います。
ただ、万が一その先に精密検査や手術の可能性があるなら、最初から設備の整った病院につながることは、あとから振り返るととても大きな安心材料でした。

このときの私はまだ、
「ただの思い過ごしで終わってほしい」
そんな気持ちを胸の奥で何度も繰り返していました。

乳がん検査のはじまり。まずはマンモグラフィから

当日の流れは、先に検査を受けて、その結果をもとに後から医師の診察を受けるというものでした。

事前にネットで調べていたので、検査内容はなんとなく把握していました。
受けるのは、マンモグラフィと超音波(エコー)検査。

「マンモグラフィは痛い」
そんな話は見かけていましたが、正直、少し大げさなんじゃないかと思っていたんです。

……でも、全然そんなことはありませんでした。

「大丈夫ですか?」に、必死でうなずいた

胸を機械で挟み、ぐっと押しつぶすようにして撮影するマンモグラフィ。

想像していた以上の圧迫感で、
「これ、本当に大丈夫なの?」
「胸の形、変わらない?」
そんなことまで頭をよぎるほどでした。

ようやく終わった……と思ったのも束の間。

「少し映りが良くなかったので、片方だけ撮り直しますね」

そのひと言に、一瞬で気持ちが沈みました。

しかも次に続いたのは、

「今度はもう少し強く押しますね」

という、なんとも逃げ場のない宣告。

再び、ぎゅうっと押し込まれるような痛み。
技師さんがやさしく「大丈夫ですか?」と声をかけてくださったのですが、そのときの私は、

「痛いです」
「無理です」

と口にして撮り直しが増える方が、なぜかもっと嫌で。

半分涙目になりながら、必死に

「だ、だ、大丈夫です……」

と答えていました。

あのときの私は、“強い”というより、ただ必死だったのだと思います。

エコー検査は痛くないのに、心だけが落ち着かなかった

マンモグラフィのあとに受けたのが、超音波(エコー)検査でした。

こちらは痛みもなく、身体的にはずいぶん楽でした。
正直、マンモのあとだったこともあって、「ああ、これは大丈夫かもしれない」と少し肩の力が抜けたのを覚えています。

けれど、心はまったく落ち着いていませんでした。

技師さんがモニターを見つめながら、胸の上を静かに機械でなぞっていく。
その視線の動きひとつ、手の止まり方ひとつに、私は勝手に意味を探してしまっていました。

「今、何か映った?」
「沈黙が長い気がする……」
「もしかして、よくないものがあるのかな」

そんなふうに考え始めると、もう止まりません。

検査室の静けさが、余計に不安を大きくしていくようでした。

検査費用5,000円が、急に怖く感じた理由

そしてこの日、もうひとつ強く心に残ったことがあります。

それは、検査そのものとは別の、もっと現実的な不安でした。

――お金のことです。

この日の支払いは、3割負担で5,000円ほど。

もちろん、その場で払えない金額ではありませんでした。
でも、その数字を見た瞬間、私は急に足元が冷たくなるような感覚に襲われたんです。

まだ何も結果が出ていない段階で、5,000円。

もしここから先、もっと詳しい検査が必要になったら。
もし手術や入院になったら。
もし本当に癌だったら――。

「これって、ここから毎週、毎月と続いていくの?」
「いったい全部でいくらかかるんだろう……」

そんなふうに考えた瞬間、目の前の5,000円が、ただの会計金額ではなく、
“この先にあるかもしれない大きな負担の入口”のように見えてしまいました。

生命保険には入っていました。
でも、決して手厚い内容ではなくて。

「もし治療になったとき、私はちゃんとやっていけるんだろうか」

病気への不安に加えて、生活への不安まで重なったあの日。
私はこのとき初めて、病気には“気持ち”だけではなく、“現実”もついてくるのだと実感しました。

Rino’s Choice|もしもの時に備えて考えたかったもの

この頃の私は、診断もついていないのに、先のことばかり考えて苦しくなっていました。

でも実際には、体調が揺らぐときほど、日常を少しでも整えてくれるものがあるだけで気持ちが変わることがあります。

ここでは、あの頃の自分に「こういうものがあると少し助かるかもしれない」と思えるものを、やさしく置いておきます。

前開きブラ|検査や治療のあとも、身体にやさしく寄り添ってくれるもの

胸まわりに不安があるとき、何気ない下着の締めつけが思った以上にしんどく感じることがあります。

前開きタイプのブラは、着脱がしやすく、胸元への負担も少なめ。
検査や処置のあとだけでなく、「今日は少しラクに過ごしたい」という日にも、そっと助けてくれる存在です。

領収書・処方箋用ドキュメントファイル|病院関係の紙類をひとまとめに

病院に通い始めると、思っていた以上に紙が増えます。
診察券、領収書、検査結果、処方箋、説明書類……。

その場では何とかバッグに入れても、あとから「あれ、どこに入れたっけ?」となることも少なくありません。

まとめて入れられるファイルがあるだけで、気持ちの散らかり方まで少し落ち着く気がしました。

リール付きストラップケース|診察券や保険証の出し入れを少しスムーズに

病院では、受付や会計、検査のたびに、診察券や保険証を出したりしまったりする場面が意外と多いものです。

そんなとき、リール付きのケースがあると、バッグの中を何度も探さずに済んで少しだけ気持ちがラクになります。

ほんの小さなことですが、不安な日ほど「手間がひとつ減る」ことに救われることもあるんですよね。

お金の不安を、一人で抱え込まないという選択

病気そのものの怖さももちろんあります。
でも実際には、それと同じくらい、あるいはそれ以上に「この先どうなるんだろう」と心を重くするのが、お金の不安だったりします。

特に、まだ何も決まっていない“途中”の時期は、見えないことが多すぎて余計に苦しくなるものです。

だからこそ、もし今の私が当時の自分に声をかけられるなら、こう伝えたいです。

「不安を抱えたまま我慢しないで、わからないことは早めに整理しておいた方がいい」

治療費や保険のことは、元気なときですら難しく感じるもの。
気持ちが揺れているときなら、なおさらです。

だからこそ、“売り込まれるため”ではなく、“自分の現状を知るため”に、相談先を持っておくのはひとつの安心材料になると思います。

もしもの時のために、プロに相談しておくという備え

治療費のこと、家族の生活のこと、保険でどこまでカバーできるのか――。
ひとりで考え始めると、どうしても不安ばかりが膨らんでしまいます。

そんなときは、お金や保険のことを客観的に整理してもらえるだけでも、気持ちが少し軽くなることがあります。

「今すぐ何かに入るため」ではなく、
「今の自分に何が必要で、何が不要なのかを知る」ための相談先として、こうしたサービスを知っておくのもひとつの方法だと思います。

※本記事は個人の体験に基づく内容であり、特定の保険商品やプランへの加入を強制・保証するものではありません。
※相談内容や条件、取扱商品は各サービスによって異なります。詳細は公式サイトにてご確認ください。

検査結果までの2週間が、人生でいちばん長く感じた

検査が終わっても、その日ですべてがわかるわけではありませんでした。

結果が出るのは、2週間後。

たった2週間。
でもそのときの私には、信じられないくらい長く感じられました。

病院を出たあとも、頭の中ではずっと同じ言葉がぐるぐるしていました。

「もし癌だったらどうしよう」
「子どもたちは?」
「仕事は?」
「お金は?」
「これから、どうなるの?」

まだ何も確定していないのに、不安だけがどんどん先へ進んでいく。
気づけば、目の前の景色まで少し違って見えました。

いつも通っている道。
いつもと同じ空。
なのに、その日はどこか遠くて、現実の中にいるのに現実じゃないような、そんな不思議な感覚でした。

たぶん私はこのとき、はじめて本気で「自分の身体と向き合う」ということの重さを知ったのだと思います。

まとめ|初めての乳腺外科で知った、痛みと不安と現実

初めての乳腺外科受診は、ただ「検査を受けた日」ではありませんでした。

マンモグラフィの痛み。
エコー中の張りつめた空気。
そして、じわじわ押し寄せてきたお金への不安。

病気の可能性と向き合うとき、人は身体だけではなく、心も生活も、いっぺんに揺さぶられるのだと知りました。

あの日の私は、まだ何も確定していないのに、もうすでにたくさんの不安を抱えていました。

でも今振り返ると、それは決して弱さではなく、ちゃんと向き合おうとしていた証だったのだと思います。

もし今、あの頃の私と同じように、検査や結果待ちの不安の中にいる方がいたら。
どうかひとりで抱え込みすぎず、ひとつずつ、今できることだけを見ていてほしいと思います。

次回記事へ

乳腺外科での初めての検査。

マンモグラフィの痛みや、次々とかかる検査費用に戸惑いながらも、私は「何もありませんように」と心のどこかで願い続けていました。

けれど、検査が終わったからといって、不安が消えるわけではありませんでした。

むしろ本当に苦しかったのは、結果を待つ時間だったのかもしれません。

頭では考えすぎないようにしようと思っていても、ふとした瞬間に不安が押し寄せてくる。
もし悪いものだったら――。
そんな想像を、何度も打ち消しては揺れる日々でした。

そして迎えた、結果説明の日。

そこで医師から告げられたのは、私の心を一気に現実へ引き戻す言葉でした。

次回は、
「癌の可能性」を初めて伝えられた日のこと、そして精密検査へ進むことになった時の不安な気持ちを綴ります。

▶ 乳がん体験談【第4話】検査結果の日。医師から告げられた「癌の可能性」と精密検査への不安

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もし最初から流れを追って読みたい方は、こちらの記事から順番にご覧いただけます。


※本記事は個人の体験に基づいて書いています。症状や検査、診断、治療の進め方には個人差があります。気になる症状がある場合は、自己判断せず、必ず専門の医療機関へご相談ください。

▶︎ 乳がん体験談【第1話】異変に気づいた日


▶︎ 乳がん体験談【第2話】病院へ行くまでの葛藤

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