乳がん体験談【第10話】大学病院への転院と「手術は半年先」という衝撃の現実。私が下した決断

大学病院への転院と、希望の再建手術を待つ決断|プレビュー

※本記事はプロモーションを含みます。

前の病院での初診から約3ヶ月。紹介状を手に、私は大きな大学病院の門を叩きました。

「次の病院に行けば、きっと治療が前に進む」——そう思って向かった先で待っていたのは、想像以上の混雑と、希望していた手術は半年近く先になるという現実でした。

早く治療を進めたい気持ちと、自分が納得できる再建方法を選びたい気持ち。その間で揺れながら、私は「待つ」という道を選びました。

乳がん体験談|大学病院への転院と、希望の再建手術を待つ決断
大学病院の長い待ち時間で感じたこと
腹部組織による同時再建を希望した理由
別の再建方法を提案され、もう一度迷ったこと
手術を待つ不安と、自分で選ぶことの重さ

🏥 大学病院の空気に圧倒された朝

その日は乳腺外科のみの受診でした。それでも院内は朝から人であふれ、受付の時点で規模の大きさに圧倒されました。

朝一番で来たはずなのに、名前を呼ばれる頃には昼を過ぎていました。ただ座って待っているだけなのに、心も体も少しずつすり減っていく。診察前から、すでにどっと疲れていました。

周りには、それぞれ不安や痛み、言葉にできない思いを抱えながら、静かに順番を待っている人たちがいました。私もその一人なのだと思うと、急に心細さが押し寄せてきました。

🩺 もう一度、確認される自分の体

ようやく診察室に入ると、担当は女性の主治医でした。そのことに少しだけ安心したのを覚えています。

再びエコーで確認してもらい、前の病院で聞いたこと、考えてきたこと、自分なりに決めていた希望を、この病院でも一つずつ伝えました。

「お腹の組織を使った乳房同時再建術を希望しています」

失うものが大きいからこそ、せめて自分で納得できる形を選びたい。それが、あの頃の私にとって、すがるような希望でもありました。

🌿 医師から提案された、別の再建方法

主治医は私の話を丁寧に聞いたうえで、腹部ではなく背中の組織を使う再建方法も提示してくれました。

私が説明を受けた内容

私のケースでは、腹部の方法と比べて手術時間や入院期間を短くでき、体への負担を抑えられる可能性がある、という説明でした。

再建方法ごとの手術時間や負担、回復期間は、術式・体格・治療内容・施設などによって異なります。私が受けた説明は、あくまで当時の私の状態に対するものでした。

「形成外科の話も聞いて、ゆっくり考えてみてもいいと思いますよ」。その言葉には、患者としての私を思ってくれている優しさがありました。

⏳ 「希望の手術は来年2月です」と言われた日

私が希望していた腹部組織による再建術は、この病院では実施できる日が限られ、予約も埋まっていました。当時10月だった私に案内された最短の日程は、翌年2月でした。

7月に初診、8月に告知、10月に大学病院へ転院。そして、さらに待つ。頭の中が真っ白になりました。

一日一日は重くて長いのに、自分の体の中にあるものは止まってくれないかもしれない。その不安が何より怖かったのです。

🌫️ 治療を待つ不安と、自分で決めること

医師からは、インプラントによる再建なら、より早く手術へ進める可能性も説明されました。私は「早く取り除きたい」という気持ちと、「自分の組織で再建したい」という気持ちの間で揺れました。

治療をいつ始めるか、待つことでどのような影響が考えられるかは、がんのステージや性質、予定している治療などによって異なります。待機期間だけで、転移の可能性を一律に判断することはできません。

治療時期に不安があるときは

「なぜこの日程でよいのか」「待つ間に必要な検査や治療はあるか」「より早く受けられる方法や他施設への紹介は可能か」を主治医に確認することが大切です。必要に応じて、がん相談支援センターやセカンドオピニオンも利用できます。

私は説明を聞き、自分なりに考えたうえで、2月まで待つ道を選びました。あのときの選択が正しかったのか、今でも時々考えます。それでも当時の私は、必死に「自分で決めること」にしがみついていたのだと思います。

🛏️ 大きな手術について説明を受けた

腹部組織による同時再建は、決して軽い手術ではありません。私が受けた説明では、手術が約15時間、またはそれ以上になる可能性があり、術後もしばらく安静が必要とのことでした。

手術時間や術後の過ごし方は、術式や病院の方針、本人の状態によって異なります。「1週間寝たきり」がすべての人に当てはまるわけではありません。

私はすでに腹部切開の経験がありました。それでも今回は、がんを取るだけではなく、その先の見た目や心の回復まで含めた大きな手術。「大変そう」という言葉では足りませんでした。

不安はありました。でもそれ以上に、ここまでしてでも自分が納得できる形を選びたいと思っている自分にも気づきました。

🤍 大きな病院で感じた、命の重み

大学病院の長い待ち時間には、高齢の方だけではなく、若い人や小さな子どもたちの姿もありました。その小さな体で病と向き合う姿を見ると、胸が締めつけられました。

「私なんて、まだ」と思ってしまう瞬間もありました。でも、誰かの痛みが大きいからといって、自分の痛みが消えるわけではありません。

苦しさを比べなくていい。
自分の心情を、正直に認めてもいい。

病気と向き合うすべての人に、心からの敬意があります。いつか、病で苦しむことのない未来が少しでも近づいてほしい。大学病院に行くたび、私はそう願わずにはいられませんでした。

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長い待ち時間、緊張、説明、そして手術を待つという現実。帰宅しても何も考えられず、ただぼんやりしてしまう日がありました。

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🌸 まとめ|「待つ」時間も、私の治療の一部だった

  • 希望する再建方法と手術時期の間で、心が大きく揺れた
  • 治療時期の影響は病状によって異なり、主治医との確認が欠かせない
  • 再建方法の特徴や負担は、一人ひとりの条件によって変わる
  • 迷いながら自分で選んだことが、少しずつ覚悟につながった

不安が消えたわけではありません。それでも、当時の私は震える足でその道を選びました。今振り返ると、あの時間も私に必要な通過点だったのだと思います。

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※本記事は個人の体験談で、医療的な助言を目的としたものではありません。治療方針や再建方法は、体の状態や病状によって異なります。主治医や専門医療機関と相談してご判断ください。

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