※本記事はプロモーションを含みます。
「しつけを頑張れば、きっとなんとかなる」
そう信じていた頃の私は、まだどこかで“普通の子犬の延長線上”に大型犬のパピー期を見ていたのかもしれません。
けれど、ゴールデンレトリバーの「ゴルちゃん」を家族に迎えて数ヶ月。
現実は、私が想像していたものとはまるで違っていました。
家の中で穏やかに寄り添って暮らす、そんなあたたかな日常を思い描いていたはずなのに、実際に待っていたのは、毎日が全力の体当たりのような時間でした。
呼んでも止まらない。
声をかけても届かない。
パピーとは思えないほどの大きな体で、家中を駆け回り、興奮し、暴れ、こちらの余裕を根こそぎ持っていく。
可愛いだけではどうにもならない。
「このままでは、本当に共倒れになってしまうかもしれない」
そう思うところまで、私は静かに追い詰められていました。
そしてついに、わらにもすがるような気持ちで、プロのドッグトレーナーさんに助けを求めることにしたのです。
助けてほしかったあの冬の日
季節は冬でした。
ただでさえ外に出るだけでもひと苦労の時期。
しかも当時のゴルちゃんは、車に乗せて訓練所まで連れて行くことすら簡単ではない状態でした。
玄関を出るだけで全身全霊。
リードをつけた瞬間からスイッチが入り、こちらの声も、落ち着かせようとする気持ちも、全部吹き飛ばしてしまうほどの勢いでした。
そのため、訓練所ではなく、自宅まで来てもらえる出張訓練をお願いすることにしました。
「プロに見てもらえば、きっと何かが変わる」
その時の私は、本気でそう思っていました。
というより、そう信じたかったのだと思います。
最初のSOS。女性トレーナーさんが残した言葉
最初に来てくださったのは、2名の女性トレーナーさんでした。
とても丁寧で、やさしい雰囲気の方たち。
私はその姿を見て、少しだけ肩の力が抜けたのを覚えています。
「よかった。これで少し、前に進めるかもしれない」
けれど、その安心は、ゴルちゃんが姿を見せた瞬間に、静かに揺らぎ始めました。
圧倒的なテンション。
止まらない動き。
そして、まだ幼いはずなのに、すでに“子犬”という言葉だけでは片づけられないほどのパワー。
トレーナーさんたちも、最初は落ち着いて対応してくださっていましたが、ゴルちゃんの勢いを前に、次第に表情が曇っていったのがわかりました。
散歩は「訓練」ではなく、ほぼ格闘だった
特に大変だったのは、散歩でした。
当時のゴルちゃんには、強い引っ張り癖がありました。
こちらが「歩く」のではなく、完全に「引きずられる」に近い状態。
しかも季節は真冬。
道路はところどころ凍っていて、ただ立っているだけでも足元が危うい日もありました。
そんな中、勢いよく前へ飛び出していくゴルちゃんに、私は何度も体を持っていかれました。
転ぶ。
手をつく。
痛い。
でもまた立ち上がる。
そんなことを、何度も繰り返していた時期でした。
プロの指導が入れば、この状況にも何か変化が生まれる。
きっと今度こそ、突破口が見える。
そう思っていた1時間のレッスンの終盤、トレーナーさんから告げられたのは、私の予想とはまったく違う言葉でした。
「今は少し落ち着く時期を待って、春から再開しましょうか」
……え?
今、この瞬間に困っているのに。
今、助けてほしくてお願いしたのに。
もちろん、その言葉はやさしく、丁寧に伝えてくださいました。
責めるような口調でも、冷たい態度でもありませんでした。
でも、私の胸に残ったのは、たったひとつの感情でした。
「今は、手に負えないってことなんだ」
それはつまり、遠回しに“今はお手上げ”と言われたような気持ちでした。
二度目の挑戦。「今度こそ」と思ったのに
それでも私は、諦めきれませんでした。
一度断られたような気持ちになったからこそ、逆に「別の先生なら違うかもしれない」と思いたかったのです。
このまま何もしないでいることの方が、もっと怖かったから。
そこで、もう一軒別の訓練所へ連絡を取りました。
今度対応してくださったのは、ベテランらしい男性トレーナーさん。
電話口の声は落ち着いていて、受け答えにも迷いがなく、どこか頼もしさがありました。
「大丈夫ですよ、一度見てみましょう」
その言葉に、私はまた少しだけ希望を持ってしまいました。
“今度こそ、この子を導いてくれる人に出会えるかもしれない”
そんなふうに思っていたのです。
体格が良いから大丈夫、ではなかった
当日やって来られたのは、しっかりとした体格の男性でした。
正直、その姿を見た瞬間に私は少し安心しました。
「これならゴルちゃんの馬力にも負けないかもしれない」
人の力でどうにかなる、という話ではないのは分かっていても、当時の私は、それくらい切実だったのです。
でも現実は、またしても私の期待とは違う方向へ進んでいきました。
わずか30分で終わったレッスン
男性トレーナーさんの指導は、わずか30分ほどで終わりました。
本来は1時間の予定だったはずなのに、あっけないほど早く、その時間は終わってしまったのです。
そして告げられた言葉は、皮肉なほど、最初の訓練士さんたちと似たものでした。
「まずは、この興奮状態を落ち着かせるところからですね。訓練はそれからです」
その言葉自体は、きっと間違ってはいなかったのだと思います。
実際、興奮しきっている状態では、どんなことも入りにくい。
それは今なら、少し冷静に理解できます。
でも、当時の私にはどうしても受け止めきれませんでした。
だって、その“落ち着かせるところ”が、いちばん分からなくて困っていたからです。
そこを知りたくて、そこを助けてほしくて、私はプロにお願いしたのです。
なのに返ってきたのは、「まずは落ち着かせてください」という答え。
困っているから相談しているのに、相談した先でも「そこができてから」と言われてしまう。
その矛盾が、胸に深く刺さりました。
そして先生は、そのまま1時間分の料金を受け取り、帰っていかれました。
責めたいわけではありません。
きっと、その方たちなりに誠実に判断された結果だったのだと思います。
でも、見送る私の心の中には、どうしても消えない思いが残りました。
「うちの子は、もう誰にも見てもらえないのかもしれない」
「見放された」と感じた日のこと
大げさに聞こえるかもしれません。
でもあの頃の私は、本当にそんな気持ちでした。
専門家に頼ってもダメ。
相談しても「今は難しい」と言われる。
この子を前にすると、誰もが少し困った顔をする。
その積み重ねが、少しずつ私の中で「見放された」という感覚になっていきました。
もちろん、実際に見放されたわけではないのかもしれません。
でも、追い詰められている時の人間の心は、とても正直です。
少しの言葉や空気でも、「もう無理なのかもしれない」と受け取ってしまうことがあります。
育犬って、可愛いだけでは続けられない。
愛情だけでも、乗り越えられない瞬間がある。
特に大型犬は、力も、存在感も、生活への影響も想像以上です。
小さな悩みが、あっという間に“暮らし全体の問題”に変わっていく。
その重みを、私はこの頃、ようやく本当の意味で思い知り始めていました。
玄関で息を切らすゴルちゃんを見て思ったこと
トレーナーさんが帰ったあと。
玄関先で、ゴルちゃんはひとしきり暴れて、満足したようにハァハァと息を切らしていました。
私はその姿を見ながら、しばらく動けませんでした。
情けなさ。
悔しさ。
疲れ。
申し訳なさ。
いろんな感情がぐちゃぐちゃに混ざっていたと思います。
でも、その中でふっと湧いてきたのは、意外にも“怒り”ではありませんでした。
「この子もしんどいんだろうな」
そんな気持ちでした。
ゴルちゃんは、悪気があって暴れているわけじゃない。
私を困らせたくて、引っ張っているわけでもない。
ただ、自分の体の中にあふれてくるエネルギーを、どう扱えばいいのか分からない。
興奮した時に、どこへ気持ちを置けばいいのか分からない。
きっと本人も、どうしていいか分からずにいたんだと思います。
その姿が、急に“問題のある犬”ではなく、“困っているひとりの家族”に見えたのです。
孤独な「二人三脚」が始まった
誰かが魔法のように変えてくれるわけじゃない。
プロにお願いしたら、すぐに何とかなるわけでもない。
その現実を、私は少しずつ受け入れていきました。
そして心の中で、静かに決めたのです。
「分かったよ。もう、私たちでやるしかない」
もちろん、本当は誰かに助けてほしかった。
正解を教えてほしかった。
「こうすれば大丈夫」と言ってほしかった。
でも、それがないならないで、自分たちなりにやっていくしかない。
そう腹をくくった瞬間、少しだけ景色が変わった気がしました。
“誰にも頼れない”は、たしかに孤独です。
でも同時に、“自分で見つけていくしかない”という覚悟にも変わっていくのだと思います。
この日から、私とゴルちゃんの、本当の意味での「二人三脚」が始まりました。
教科書通りにはいかない。
理想通りにもいかない。
それでも、この子と一緒に暮らしていく以上、向き合うしかない。
そうして私は、少しずつ“うちの子に合ったやり方”を探し始めることになります。
Rino’s Choice|落ち着きの土台を整える「毎日の食事」
この頃の私は、しつけや接し方ばかりに意識が向いていました。
でも、振り返ってみると、興奮しやすさや落ち着きのなさに悩んでいる時こそ、毎日の「土台」を整えることも大切だったように思います。
もちろん、食事だけですべてが解決するわけではありません。
ただ、体の内側を整えることが、結果的にその子の過ごしやすさにつながることもあると感じました。
和漢・みらいのドッグフード
「興奮が強すぎて、訓練どころじゃない」
そんな悩みを抱える飼い主さんにとって、毎日続けられるケアのひとつが“食事を見直すこと”かもしれません。
【和漢・みらいのドッグフード】は、馬肉などの良質なたんぱく質に加えて、和漢植物の力を取り入れたフードです。
大型犬のパワフルな成長期は、体づくりだけでなく、日々のコンディションを整える視点もとても大切。
「今できることを少しずつ積み重ねたい」と思った時、こうした選択肢があることを知っているだけでも、気持ちが少し楽になることがあります。
誰にも頼れないように感じた時期、毎日欠かせない“食べること”は、思っていた以上に心強い味方でした。
大型犬との暮らしで助けられたもの
大型犬との暮らしは、想像以上に「道具選び」が大切です。
特にパピー期は、ほんの少しの扱いやすさが、その日の心の余裕を大きく変えてくれます。
ここでは、当時のような“引っ張り・パワー・発散不足”に悩んでいる方に向けて、暮らしの中で取り入れやすいアイテムをまとめておきます。
引っ張り対策に使いやすいハーネス
散歩の時間が「楽しみ」ではなく「戦い」になってしまう時期は、本当にしんどいものです。
そんな時、体に負担をかけにくく、コントロールしやすいハーネスは心強い存在でした。
特に大型犬は力が強いので、見た目よりも“安定感”や“フィット感”を重視して選ぶと、毎日の散歩が少しだけ楽になります。
毎日使うからこそ大切な首輪
首輪はシンプルなアイテムですが、毎日使うものだからこそ、丈夫さや着脱のしやすさはとても大切です。
成長期の大型犬は、サイズ感が変わるのも早い時期。
「今のうちの子に合っているか」を見直してあげるだけでも、散歩や日常のストレスが少し軽くなることがあります。
エネルギー発散に役立つおもちゃグッズ
体力も好奇心もあり余っている時期は、ただ「静かにして」と言っても難しいことがたくさんあります。
そんな時に助けられたのが、噛む・引っ張る・遊ぶことができる丈夫なおもちゃでした。
遊びは、ただ発散するためだけではなく、信頼関係をつくる時間にもなります。
“しつけ”だけではなく、“一緒に楽しむ”ことも大切にしたい方には、こうしたアイテムもおすすめです。
あの時「ダメだった日」が、今につながっている
当時の私は、トレーナーさんに頼れば何とかなると思っていました。
でも実際には、その期待は何度も静かに打ち砕かれました。
正直、かなり堪えました。
「うちの子はそんなに難しい子なの?」と、胸がぎゅっと苦しくなることもありました。
それでも今振り返ると、あの“うまくいかなかった日”があったからこそ、私はこの子と本気で向き合う覚悟を持てたのだと思います。
誰かの正解ではなく、うちの子に合う方法を探していくこと。
うまくいかない日も含めて、一緒に暮らしていくこと。
大型犬との暮らしは、綺麗ごとだけでは語れません。
でもそのぶん、少しずつ積み重なっていく信頼や成長は、何ものにも代えがたいものがあります。
あの日の私は、まだそれを知りませんでした。
ただ必死で、ただ毎日をこなすことしかできなかった。
それでも、あの時の私に今ひとつだけ声をかけるなら、こう言いたいです。
「大丈夫。すぐじゃなくても、ちゃんと少しずつ前に進んでいくから」
次回の記事へ
プロに頼れないなら、自分でやるしかない。
そう腹をくくった私の“しつけ奮闘”は、ここから本格的に始まっていきます。
泣いた日も、傷だらけになった日もありました。
でもその中で、ほんの少しずつ見えてきたものもありました。
次回は、そんな不器用で必死だった私の「スパルタ!?しつけ奮闘記」を綴ります。
▶︎ 大型犬との日々【第5話】傷だらけの奮闘記。ドッグランで流した涙と、小さな成長の証
まとめ
プロに相談しても、すぐには答えが見つからなかったあの頃。
「見放された」と感じたショックは、決して小さなものではありませんでした。
でもその出来事があったからこそ、私は“この子と生きていく覚悟”を少しずつ持てるようになったのだと思います。
教科書通りにいかない子もいる。
理想通りに進まない毎日もある。
それでも、うまくいかない時間ごと愛しながら、一緒に歩いていくしかない。
大型犬との暮らしは大変です。
でもその大変さの先にしか見えない景色も、たしかにあります。
もし今、同じように悩んでいる方がいるなら、どうかひとりで抱え込みすぎませんように。
そして、焦らなくても大丈夫だと、そっと伝えたいです。
※本記事は個人の体験談であり、すべての犬に同じ方法が当てはまるものではありません。
※紹介している商品は、愛犬との暮らしを支える選択肢のひとつとして掲載しています。効果・効能を保証するものではありません。
※しつけや健康面に不安がある場合は、獣医師・専門家へ相談しながら、その子に合った方法を選んでください。

