※本記事はプロモーションを含みます。
ゴールデンの愛犬・ゴルに末期がんの宣告を受けてから、数日が経とうとしていました。
このまま住み慣れた家で、できるだけ穏やかに過ごさせてあげよう。そう思っていたはずでした。
けれど、少し調子が良さそうに見える瞬間があるたび、胸の奥に小さな期待が生まれます。
何か別の病気なのではないか。
淡い希望を何度も打ち消しては、また拾い上げるような日々でした。
🐾 仲良しだったふたりを、離した日々
この頃のゴルは、もう以前のように散歩へ行けませんでした。
遠くまでは歩けず、家の庭をゆっくり回るだけ。それでも、数分だけでも外へ出たいと訴える姿が、たまらなく愛おしかったのを覚えています。
ほんの少し風に当たる時間も、ゴルにとっては「生きている時間」そのものだったように思います。
そんなゴルのそばには、いつももう一頭の愛犬・バニがいました。元気だった頃は激しくじゃれ合い、疲れたらぴったり寄り添って眠る、本当の兄弟のようなふたりです。
けれど今のゴルには、そのいつもの距離さえ負担になります。
悩んだ末、ふたりを別々の部屋で過ごさせることにしました。ただ、完全に引き離すことはできませんでした。
せめて声や気配だけでも届くように。扉越しにお互いの存在を感じられる距離へ、それぞれの居場所を作りました。
ゴルが静かに横になる一方、バニは大好きな相棒と一緒にいられず、よく鳴いていました。その声を聞くたび、胸が締めつけられました。
そう聞かれているようで、苦しかったです。それでも、ふたりの体と心を守るために、その時できる形を探すしかありませんでした。
🌫️ 「このままでいいのかな」と揺れ始めた気持ち
本当は、もう家で静かに看取ろうと決めていました。
これ以上痛い思いをさせたくない。怖い検査や慣れない場所で、最後の時間を奪いたくない。そう思っていたはずでした。
でもゴルは、完全に寝たきりではありませんでした。
苦しそうな日がある一方で、表情がやわらぐ瞬間もある。少し歩ける日もある。こちらを見て、まだちゃんと反応してくれる。
そんな姿を見るたび、まだ何かできることがあるのではないかと思ってしまうのです。
そして私は、もう一度かかりつけの獣医師へ相談しました。
🏥 先生のひと言で、気持ちが動き出した
そのひと言が、迷っていた私の心を大きく動かしました。
日に日に弱る体。お腹から聞こえる痛々しい音。見ているだけで苦しくなる、小さな変化の積み重ね。
それに加え、私自身も翌月から1か月の入院が決まっていました。
私が家を空ける前に、今できることを、できる限りしてあげたい。その思いが強くなっていきました。
紹介されたのは、自宅から車で約2時間の動物専門の大学病院です。
診察:約5万円
CT検査:10万〜20万円ほどになる可能性
その金額を聞いた瞬間、正直、頭が真っ白になりました。簡単に「お願いします」と言える金額ではありません。
お金の不安も現実の厳しさも分かっていました。それでも「今、体の中で何が起きているのか知りたい」という気持ちが勝りました。
🕊️ 入院前、残されたわずかな時間の中で
自分の入院まで、あとわずか。その前に予約が取れなければ、もう間に合わないかもしれない。
祈るような気持ちで大学病院へ連絡すると、奇跡のように空きがありました。予約日は、私が入院するほんの数日前でした。
あまりに出来すぎていて怖いほどでしたが、「今、行くべきなんだ」と背中を押されたようにも感じました。
結果がどうであれ、きちんと受け止めたい。ただ漠然と死を待つのではなく、ゴルの体で起きていることを知りたい。
もし少しでも望みがあるなら。もし痛みを減らす方法があるなら。最後まで、何かひとつでもしてあげたかったのです。
🤎 Rino’s Choice|しんどい時期を支えるもの
正解の分からない療養の日々でも、「これがあって少し助かった」と感じるものがあると、飼い主の心と体にも小さな余白が生まれます。
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愛犬との暮らしや、療養中の毎日を少し整えるために選んでいるものをまとめています。
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愛犬が病気になると、「もっと早く気づけなかったのか」「この子は何を感じているのか」と、知りたいことばかりが増えていきます。
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多額の費用。自分自身の入院。そして、愛犬の命が少しずつ削られていく現実。不安はひとつではありませんでした。
「知ること」は、ときに残酷です。聞きたくなかった現実を突きつけられるかもしれません。
それでも私には、何もしないまま時間だけが過ぎることのほうが怖かったのです。
ただ、後悔だけはしたくなかった。
あの日、私が選んだのは、ゴルの状態をきちんと知り、今できることへ向き合う道でした。
- 療養中のゴルとバニが互いの気配を感じられる環境を作った
- 自宅で過ごすか、大学病院で詳しく診てもらうか迷った
- 高額な費用と自分の入院を前にしても、検査を受けると決めた
- 何もしなかった後悔を残さないことを選んだ
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大学病院で待っていた重い現実と、ゴルが最後に見せてくれた忘れられない小さな奇跡を綴ります。
大型犬との日々【第11話】大学病院で告げられた余命数日

