※本記事はプロモーションを含みます。
彼は、一言で言えば「超」がつくほどの自由人でした。
一見すると、既婚者であることを忘れてしまうほど身軽で、
時には「結婚はカモフラージュなのでは?」と思ってしまうくらい、
不思議な空気をまとった人でした。
もちろん、世間一般で言えば、既婚者との恋愛は決して褒められるものではありません。
タブーだと言われても仕方がないし、
そこにはリスクもあれば、想像したくないような結末だってあり得る。
私自身、本来ならそんな危うい橋を渡るような関係を望んでいたわけではありませんでした。
それでも、あの頃の私には、
「正しさ」だけでは埋められないものが、確かにあったのです。
この話は、そんな私がなぜその関係に足を踏み入れてしまったのか――
その始まりを振り返る、第2話です。
母であり、女でありたい。そんな自分に戸惑っていた
当時の私は、バツイチで、3人の子どもを育てる母親でした。
毎日の中心にあったのは、もちろん子どもたちのこと。
食事、学校、体調、気持ちの変化。
母親として気を張っていなければならないことは、いつだって山ほどありました。
それでも、実家暮らしという環境に助けられ、
母の協力もあって、ほんの少しだけ「自分の時間」を持てる日もありました。
ほんの数時間。
でも、その数時間があるからこそ、私は完全には壊れずにいられたのかもしれません。
「子どもたちの母親」として、ちゃんと生きたい。
それは、私にとって何より大切なことでした。
でもその一方で、
どこかに「一人の女性」としての自分も、確かに残っていました。
誰かに必要とされたい。
優しくされたら、少しだけ肩の力を抜きたい。
母でもなく、誰かの元妻でもなく、ただ一人の人間として扱われたい。
そんな気持ちを抱くたび、
私はどこかで「こんなふうに思うなんて身勝手だ」と、自分を責めていました。
母親なのに。
子どもがいるのに。
まだそんなことを望むなんて――。
けれど、どれだけ理性で押さえ込もうとしても、
心の奥には、乾いた場所のようなものがずっと残っていたのです。
独身男性ではなく、なぜ「彼」だったのか
今振り返ってみても、これはとても不思議なことです。
普通に考えれば、恋愛をするなら独身男性の方がずっと自然です。
むしろ、そうあるべきだったのだと思います。
それなのに、なぜ私は彼のような立場の人に惹かれてしまったのか。
その理由を、今なら少し冷静に言葉にできます。
当時の私にとって、
独身男性との恋愛は、どこか「重たすぎる」ものに感じられていたのです。
独身同士の恋愛には、自然と「もっと会いたい」が生まれます。
もっと話したい。もっと一緒にいたい。
休日は当然のように会えて、連絡もこまめに取り合えて――
そんな恋愛の“普通”に、私はきっと応えられませんでした。
私には子どもがいて、生活があり、家事があり、守るべき日常がありました。
自由になるのは、仕事終わりのわずかな夜の時間や、
休日のほんの一部だけ。
その限られた時間の中で、
誰かの「もっと」を受け止め続けることは、私には難しかったのです。
「寂しいから会いたい」
「どうして連絡くれないの?」
そんな言葉を向けられたら、
私はきっと、申し訳なさと息苦しさの両方で、すぐに疲れてしまっていたと思います。
その点、彼は違いました。
彼には彼の家庭があり、彼の世界があり、彼の都合がありました。
そして、私だけを見ているわけでもなかった。
普通なら、それは「選ばれるべきではない理由」になるはずです。
でも、あの頃の私には、その距離感があまりにも都合よく、
皮肉なくらい心地よく感じてしまったのです。
深く求められすぎない。
だけど、完全に一人でもない。
その中途半端さが、
当時の私には、妙にしっくりきてしまいました。
Rino’s Choice|揺れる気持ちを、そっと整えるために
毎日をきちんと回しながら、母として生きること。
そしてその奥で、一人の女性としての気持ちを抱えていること。
どちらも本当の自分だからこそ、心が揺れる日もあります。
そんな時に、「ちゃんとしなきゃ」と気持ちを押し込めるのではなく、
ほんの少しだけ自分を整える時間を持てたら、心は少しやわらぐのかもしれません。
ここでは、そんな日々にそっと寄り添ってくれるものを選びました。
書くことで、心の奥にある気持ちを整理したい日に|日記帳
言葉にならない思いほど、胸の内に溜まってしまうもの。
誰にも言えない気持ちを、静かに書き出す時間は、自分を責めるためではなく、自分を理解するための時間なのだと思います。
忙しい毎日の中でも、ほんの数分だけ自分の本音に向き合える一冊があると、心の景色が少しずつ整っていきます。
自分の暮らしを大切にしたくなる|お財布
お財布は、毎日手にするものだからこそ、今の自分にしっくりくるものを選びたいアイテムです。
慌ただしい日々の中でも、ふと手にした瞬間に気持ちが整うような、そんな存在は意外と大きいもの。
誰かのためだけではなく、自分自身の暮らしや気持ちも大切にしたい。
そんな思いに、そっと寄り添ってくれるひとつです。
張りつめた気持ちを、やさしくほどきたい夜に|アロマ
一日を終えた夜、気持ちがまだどこか落ち着かない日もあります。
そんな時、やさしい香りは、言葉より先に心をゆるめてくれることがあります。
何かをすぐに変えられなくても、深く息を吸って、少し肩の力を抜く。
その小さな時間が、明日の自分を支えてくれることもあるのだと思います。
誰にも言えない気持ちを、ひとりで抱え込みすぎないために
母としての責任と、一人の女性としての気持ち。
どちらも大切だからこそ、心の中で整理がつかなくなることがあります。
そんな時、信頼できる第三者に話してみることで、
自分では見えなかった気持ちに気づけることもあります。
無理に答えを出そうとしなくても大丈夫。
まずは「話してみる」という選択肢を、そっと持っておくだけでも違うのかもしれません。
Rino’s Choice|心の整理を、ひとりで抱え込まないために
「母としての責任」と「一人の女性としての気持ち」。
その間で揺れる心は、簡単に白黒つけられるものではありません。
誰にも言えない気持ちを、無理に正当化しなくていい場所があるだけで、
心が少し整うこともあります。
※本記事は個人の体験に基づく内容です。サービスの詳細・料金等は必ず公式サイトにてご確認ください。
「付き合う? 彼女になる?」その一言から始まった
彼との出会いは、共通の親友を通じてでした。
最初から特別な何かがあった、というよりは、
何度かみんなで会ううちに、自然と会話を交わすようになった――
そんな始まりだったと思います。
彼はどこか軽やかで、距離の詰め方が独特な人でした。
人懐っこいのに、どこか本心が見えない。
近いようで遠く、遠いようで近い。
だからこそ、彼の言葉はいつも少し不意打ちでした。
そんなある日、彼は本当に唐突に言ったのです。
「付き合う? 彼女になる?」
……いや、待って。
あなた、奥様いますよね?
心の中では、かなり冷静にそう思いました。
というより、謎だらけでした。
この人の中では、それって成立する話なの?
周りにいる女性たちは、みんなその前提を理解しているの?
それとも、私が知らないだけで、彼の中には彼なりのルールがあるの?
普通なら、そこで距離を置くのが正解だったと思います。
でも私は、その言葉をきっぱり拒絶することができませんでした。
むしろどこかで、
「便乗してしまおう」と思ってしまったのです。
彼氏という存在は欲しい。
でも、これ以上の深入りや、将来を見据えた重い関係は望まない。
結婚をもう一度したいわけでもない。
誰かに人生ごと抱えてほしいわけでもない。
ただ、今の私のまま、少しだけ誰かとつながっていたかった。
そんな私の都合の悪い部分も、未熟な部分も、
彼なら最初から丸ごと飲み込んでくれそうな気がしたのです。
こうして私たちの関係は、
「不倫」という重たい言葉ではなく、
どこか拍子抜けするような「彼氏・彼女」という響きで始まりました。
その違和感に、当時の私はまだ本当の意味では気づいていなかったのだと思います。
彼の「自由さ」は、私にとって危うくも魅力的だった
彼は、いわゆる“誠実な人”とは少し違いました。
でも、不思議と人を惹きつけるものを持っていました。
それは顔立ちや肩書きのような分かりやすい魅力というより、
もっと曖昧で、でも強いもの。
人の懐に入るのがうまくて、
女性が欲しい言葉や、喜ぶ距離感を、感覚的によく分かっている人でした。
そして何より、彼は“自由”でした。
その自由さは、見方によっては無責任でもあり、危うさでもありました。
でも、当時の私には、その自由さがどこか眩しく見えてしまったのです。
母として、生活を守る側にいた私。
毎日を回すために、自分を律していた私。
そんな私にとって、
彼の持つ軽やかさは、まるで別世界のもののように映りました。
もちろん、それが健全な憧れだったとは言い切れません。
でも、ずっと「ちゃんとしなければ」と生きてきた人間ほど、
時に、そうではない人に惹かれてしまうことがあるのだと思います。
自分の中にないものだからこそ、
そこに救いのようなものを見てしまう。
私はたぶん、彼そのものに惹かれたというより、
彼がまとっていた「不自由じゃない空気」に、心を動かされていたのかもしれません。
夫婦を超えた「パートナー」という形を初めて見た
彼の話を聞くうちに、私はさらに驚くことになります。
当時の彼には、私の知る限りでも3人以上の女性がいました。
家庭がありながら、それだけの関係を並行させている。
普通なら、どこかで必ず破綻しそうなものです。
けれど、彼の夫婦関係は、少なくとも表面上は崩れていませんでした。
それどころか、「もう(浮気は)病気だね」そんなふうに奥様が口にしていたと、彼から聞いたこともありました。
その言葉の奥には、きっと長い時間をかけて築かれてきた信頼や、簡単には言葉にできないほど深い理解があったのだと思います。
夫婦として同じ時間を重ねる中でしか辿り着けないような、独特の距離感や絆のようなもの。
それは表面的な愛情や常識だけでは測れない、もっと成熟した関係だったのかもしれません。
互いを縛るのではなく、互いの本質を知ったうえで、それでもなお共にいることを選び続けているような――
そんな深い信頼とリスペクトの上に成り立っている夫婦の形が、そこにはあったように感じていました。
それまでの私は、もっと分かりやすく、誰にでも説明できる形だけが「正しい関係」なのだと思っていました。
好きなら一途であること。
夫婦ならこうあるべきだということ。
恋愛とは、きっとこういうものなのだということ。
そんなふうに、どこかで無意識のうちに決めつけていたのだと思います。
けれど彼と出会ったことで、人と人との関係は、そんな単純な言葉だけでは語れないのだと少しずつ知っていきました。
もちろん、それが正しいとか、間違っていないと言いたいわけではありません。
ただ、外から見える肩書きや形だけでは測れない感情や、当人同士にしか分からない関係性が、この世には確かにあるのだと――
私はこの関係の中で、少しずつ知っていくことになります。
正しいかどうかより、「その時の私に必要だったもの」
今の私が、あの頃の私に何か言えるとしたら、
きっと「もっと賢くなれたはず」とも思います。
でも同時に、あの頃の私はあの頃なりに、精一杯だったとも思うのです。
ちゃんと母でいようとしていた。
ちゃんと働いて、ちゃんと生きようとしていた。
その中で、誰にも見せられない弱さや寂しさを抱えていたことも、また事実でした。
だから私は、正しい選択ではなかったかもしれないその関係に、
どこかで「救い」を見てしまったのだと思います。
それは綺麗ごとではないし、
誰にでも理解される話でもないかもしれません。
でも、人はいつだって、
正論だけで生きられるほど強くはないのだと思います。
誰にも言えない事情の中で、
その時の自分に必要だったものを、必死に選んでしまうことがある。
私にとって彼は、まさにそういう存在でした。
危うくて、理解しがたくて、でもなぜか手を伸ばしてしまう人。
そして、その選択がこの先、想像以上に長く続いていくことを、
この時の私はまだ知りませんでした。
まとめ|この関係は、ここから少しずつ深くなっていった
あれから、気づけば15年以上の歳月が流れていました。
子どもたちも大きくなり、
当時に比べれば、私自身もずいぶん自由な時間を持てるようになりました。
それでも今振り返ると、
あの頃の私は確かに、母としての責任と、一人の女性としての気持ちの間で揺れていました。
そして彼は、その揺らぎに入り込んでくるのが、とても自然な人だったのです。
なぜこの関係が15年も続いてしまったのか。
彼はなぜ、そこまで女性を惹きつけたのか。
そして私は、彼の何にここまで心を動かされていったのか。
次回記事へ
彼と出会ってから、私の中にあった「正しさ」は、少しずつ形を変えていきました。
最初はただ、自由すぎる彼に戸惑っていただけだったはずなのに。
気づけば私は、その言葉や空気感に、少しずつ心をほどかれていったのだと思います。
理屈では説明できないのに、なぜか惹かれてしまう。
「ダメだ」と思うほど、心の奥ではもう抗えなくなっていく――。
次回は、「特別な関係【第3話】理性を超えて惹かれた彼。心がほどけていった理由」を綴ります。
▶ 特別な関係【第3話】理性を超えて惹かれた彼。心がほどけていった理由
※本記事は筆者個人の体験に基づくエッセイです。価値観や関係性のあり方は人それぞれ異なります。商品のご利用やサービスの判断については、必ず公式サイトの確認や、必要に応じて専門機関へご相談ください。

