※本記事はプロモーションを含みます。
退院して家に戻れば、少しずつ元の毎日が始まる。
そんなふうに思っていました。
けれど、現実は想像していたものとは違っていました。
身体は思うように動かず、気持ちは置いていかれたまま。
病院では何とか保てていた心のバランスも、日常の中では簡単に崩れていきました。
この頃の私は、恋愛も、自分自身も、これから先の人生も、何ひとつ自信を持てずにいました。
🏠 退院後の現実は、思っていたよりずっと苦しかった
退院したら彼と会う約束をしていました。
でも、その日に会うことはありませんでした。
私自身の術後の経過が思わしくなく、約束どころではなかったのです。
病院にいる間は、不安がゼロだったわけではありません。
それでも、決められた時間の中で過ごし、看護師さんがいて、次にやることも見えていた。
けれど家に戻ると、そこには“自由”と引き換えの現実がありました。
痛み。疲れ。思うように動けない身体。
誰にも見えない不安。終わりの見えない気持ちの揺れ。
日常に戻ったはずなのに、私はどこにも戻れていませんでした。
🪞 同世代の女性を見るだけで、苦しくなった日々
街を歩いている同世代の女性たちを見ると、胸が締めつけられるようでした。
もちろん、その人たちにもそれぞれの悩みや苦しみがあるはずです。
見えていないだけで、誰もが何かを抱えて生きている。
それでも当時の私には、ただ羨ましく見えてしまいました。
子宮を失い、右胸も失い、再建を選び、身体にはたくさんの傷が残った。
女性らしさとは何だろう。
私はもう、以前の私ではないのではないか。
そんな思いばかりが心を占めていました。
彼に対しても、自分から別れを切り出せないことが苦しかった。
好きだから離れられないのに、好きだからこそ申し訳なさも募っていく。
どうしていいかわからない時間でした。
🤍 久しぶりに会った彼は、何も変わっていなかった
退院してしばらく経ち、通院の日に合わせて、久しぶりに彼とご飯へ行きました。
彼は、何ひとつ変わっていませんでした。
そのことが、私にはなぜか痛かったのです。
彼はもともと前向きな人です。
一緒に沈み込むようなタイプではありません。
弱音ばかり吐いていたら、きっと叱咤される。
「落ち込んでも解決しない」
「その時間があるなら先のことを考えろ」
きっと彼は、そういう人でした。
そして、その言葉が正しいことも私はわかっていました。
でも、正しさだけでは救われない日もある。
ほんの少しだけでいい。
一緒に立ち止まって、隣で黙っていてほしかった。
あの頃の私が欲しかったのは、答えではなく温度だったのだと思います。
🌙 会わない時間は、心まで遠くしてしまう
会う日数も、会う時間も、以前とは比べものにならないほど減りました。
それは当然のことでした。
退院したばかりの私は、ろくに動けず、病院帰りに少し食事をするだけで精一杯。
以前のように長く一緒に過ごすことは難しかったのです。
彼の休みの日も、以前なら一緒に過ごしていたのに、今はそれぞれ別の時間を過ごしていました。
LINEで連絡は取っていても、何をしているのか、どんな気持ちでいるのかまでは見えません。
不思議なもので、人は会わない時間が続くと、自分の気持ちまでわからなくなっていきます。
15年以上続いてきたこの関係も、終わる時はあっけないのかもしれない。
そんな考えが、ふと頭をよぎることもありました。
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🎗️ 病気は、たくさんのものを変えてしまう
病気になると、身体だけではなく、生活も、考え方も、人との関係も変わっていきます。
以前と同じようにはいかない。
それを認めることは、とても苦しいことでした。
長く築いてきた関係も、この先どうなるのかわからない。
ここから先、本当に試されるのは、お互いがどう向き合うかだったのかもしれません。
当時の私は、自分にまったく自信が持てず、引け目ばかり感じていました。
けれど今振り返れば、弱っていた自分を責めすぎていたのだと思います。
🌿 会うこと、向き合うこと、それだけで戻るものもある
どんなに喧嘩をしても、嫌いになったように感じても、少し時間を置いて会えば、不思議と以前の思いやりが戻ってくることがあります。
顔を見ること。
同じ時間を過ごすこと。
恋愛において、それはとても大切なことでした。
お互いを思いやる心は、一方通行では続きません。
簡単そうで、難しい。
もしいつも同じ温度でいられたなら、悲しむ人はもっと少ないのかもしれません。
それでも人は、出会いと別れを繰り返しながら、誰かと生きることをやめない。
それが、人間なのだと思います。
🌸 まとめ|変わった日常の中で、戻ってきたもの
病気は身体だけでなく、生活や自信、人との距離まで変えてしまいました。それでも、顔を見て同じ時間を過ごすことで、言葉だけでは届かなかった思いやりが戻ることもありました。
この記事のまとめ
- 退院は終わりではなく、新しい日常への始まりだった
- 欲しかったのは正しさではなく、隣で立ち止まる温度だった
- 会って向き合うことで、少しずつ戻る気持ちもある
よくある質問
退院後に気持ちが落ち込むのはおかしいですか?
おかしいことではありません。身体の回復と心の回復は同じ速さとは限りません。不安が続く時は主治医や看護師へ相談してください。
以前の自分と比べて苦しくなる時は?
比べてしまう自分を責めず、今できている小さなことに目を向ける方法があります。必要なら心理職や相談支援を頼ってください。
パートナーに何を求めているか伝えるには?
解決策より「少し話を聞いてほしい」など、今必要な関わり方を具体的に言葉にすると伝わりやすくなります。
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